2007年3月4日 スペイン/バルセロナ4日目
バルセロナに滞在して4日目。
天気は晴れ。
この日撮影したのは、474枚。
使ったお金は、€34.8(¥155.10(七十七銀行参照))。
昨晩もスペイン人が騒いでいて寝れず。まだNYの歯ぎしりの方がかわいい。
今日は、リチャード・マイヤーの建築を見てしまった。天気がいいからミースのバルセロナパビリオンを見よと計画していたのに、途中で、バルセロナ現代美術館の休館日をチェックしに寄ったら、茶色の街並みの突如と現れた白い建物に朝日が当たっていたせいか、凄い輝いて見えた。そしてあまりにも美しく、外観だけと思っていたのが、中に見えるスロープなどが気になり、急遽予定変更!
いざ、内部へ!
内部もやはり真っ白。白は光が映える。アトリウムのスロープよりも列柱が美しかった。パルテノン神殿のよう。ってまだ見てないけど、この旅で絶対に見に行くと決めている。
また、円も設計で使ってみたい要素。
2つのガウディ建築を見たが、チケットが高いことにビックリした!おそらく修繕費を含んでいるのだろう。
感想として、ガウディのクラフトマンシップにはビックリした!細部までデザインされ尽くし(現代美術館は細部が雑(ペンキの塗り方なども))、さらに光と換気について常に考えている。デザインは有機的であり、自然からインスピレーションを受けているようだ。自分のデザインではできないが、できなだろうがクラフトマンシップ、光、換気などで学ぶべきことは多い。
(※最初は旅をしていた時の日記の感想をそのまま書いています。)
この日に撮った写真の数、473枚。
Museu d'Art Contemporani de Barcelona(バルセロナ現代美術館)
通称、MACBA。
設計はRichard Meier(リチャード・マイヤー)
建設年は、1995年14世紀にできたバルセロナのラバル地区に建つ白い外壁の現代建築。アメリカの現代建築をリードするR.マイヤーの持ち味である、壁、開口、柱、スラブ(床)を自在に扱った空間は軽快。導入部の長いスロープは現代美術を鑑賞するための前奏曲でもある。しかしこの建物によって中世期の遺構が除去されたのは惜しい。
(出典:世界の建築・街並みガイド1フランス/スペイン/ポルトガル)
南側ファサードは、形態的に大きく4つに分割できる。西側よりグリッド・パターンの事務室部分。次にエントランスの上部を覆う白い外壁とシリンダー部部分。そしてスロープを内包するガラス張りの部分。東端にはアメーバのような平面形のうねる外壁をもつ独立した展示室が宙に浮いている。
だが建物は平面上はふたつのマッスに分割されるだけだ。東側の大きなシリンダーの脇に南北に抜ける通路によって、西橋の事務棟と東側の展示ブロックに分節されている。西側のヴォリュームには、すべての管理・運営オフィス、図書室、文書部門が集結されており、この配置の結果、メイン・ビルは徹頭徹尾展示目的に供されることになった。
(出典:ヨーロッパ建築案内1 フランス/イタリア/スペイン/ポルトガル)
リチャード・マイヤーの建築を初めて訪れたが、「白い空間」の「陰影」の美しさに惚れ惚れした建築でした。
個人的には素材感がある空間の中で、壁が白かったり、天井が白かったりする空間が好きで、ここまで徹底して白い空間にする勇気はない。
公共建築でたまに訪れる場所であれば白い空間でも問題ないのと、日本のように地震が多い国だとクラックが入る可能性が高いので、その心配もある。
Centre de Cultura Contemporania de Barcelona(バルセロナ現代文化センター)
通称、CCCB。
設計はPinon&Viaplana(エリロ・ビニョン&アルベルト・ビアプラナ)
建設年は、1993年旧病院の増改築。中庭に向かって迫り出したガラスのファサード部分は、直線を主体とした非常にシャープなデザイン。既存の要素との対比を明確にすることで、圧倒的な効果をあげている。
(出典:ヨーロッパ建築案内1 フランス/イタリア/スペイン/ポルトガル)
バルセロナを歩いてい、広場や歩道の使い方が上手だなと思う。
日本の場合は、まず歩道が狭いので有効に使えない。それならば公園をもっと居心地のいい場所にすればと思うけど、そういった公園が少ない気がする。
Casa Batllo(カサ・バトリョ)
設計はAntoni Gaudi(アントニ・ガウディ)
出典:世界の建築・街並みガイド1フランス/スペイン/ポルトガル)
建設年は、1904年〜1906年
綿紡績業を営む名家バトリョ家の1877年に建てられた住宅の改修。柔らかく波打つガラスモザイクに覆われた外観や、円形陶板、仮面のようなバルコニー、主階出窓の石の表現、屋根頂部の甲殻類を思わせる瓦の形態などに、ガウディの特質が強く表れている。階段の手摺りや扉・建具枠などの造作は木工職人技術への「白鳥の歌」ともいえる。
Casa Mila(カサ・ミラ)
設計はAntoni Gaudi(アントニ・ガウディ)
建設年は、1906年〜1910年波打つ石の造形からペドレラ(石切場)と別称される集合住宅。建物の構造を外周部と2つの中庭に集約することで、自由な平面が獲得された。ガウディは各住戸の扉やエレベーターボックス、各部屋の内装など、すべての要素をデザインした。屋上は煙突、換気扇、階段室の3つの要素が複合され、遊戯性のある造形群を形づくっている。
この日、気になった建築や風景
相変わらず集合住宅が目につく。
バルコニーが横に繋がらないのは、画一的にならず独特のファサードになるので、避難経路の問題もあるかもしれないが、こういった集合住宅を設計してみたい。
ビートルズを思い出した1枚。
夜のバルセロナを歩いていると、街全体が暗い。
むしろこれぐらいでいいのではないかと思うほど。
商業ビルでさえ照明を抑え、間接照明でほんのり照らす程度だ。
日本みたいに看板が多くないので余計な光もないし、余計に照らす必要もない。もっと雰囲気のある街並みを作れないものだろうか。
Grand Tour(建築行脚)に出た理由
なぜ、ヨーロッパの建築を見て回る旅、Grand Tourに出たか。
その理由は、こちらのブログに書いたので読んでみてください。
建築の大学を出ていない者が「建築家」に憧れヨーロッパを旅した日々
これまでのGrand Tour(建築行脚)2007
これまでのGrand Tourの記事はこちらから
「Grand Tour 2007 回顧録」
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