構造見学が無事終了しました
千葉県柏市で進んでいる新築住宅の現場で、構造見学を開催しました。
今回の新築住宅では、設計期間中に建主の方と一緒に高知に行き、協同組合高知木材センターの方に高知県の林業や高知県で作られている漆喰の工場などを案内してもらいました。
その記事については、下記のリンクから覗いてみてください。
高知の林業を建主家族と一緒に見学してきました
以前に訪れた高知県や北海道下川町のこと、日本の木のことを書いてます。
高知県とのつながりを作ったコーモク・スーパーサーモ
コーモク・スーパーサーモや土佐材産地見学ツアーについて書いてます。
高知の材料を知る土佐材産地見学ツアー
土佐材産地見学ツアーのプレカット工場や原木市場について書いてます。
高知の鰹のタタキにビックリ!
鰹のタタキとこうちエコハウスのことについてふれてます。
タナクリームと土佐漆喰(とさしっくい)の工場見学
田中石灰工業のことを書いてます。
土佐材産地見学ツアー2日目
高知の製材工場と土佐和紙について書いてます。
今回の構造見学で印象に残ったのは、杉の香りや木目などの木の良さやプランについてです。
梁や柱などの構造材は国産木材(高知県産材)を使っており、その構造材を隠してしまうのはもったいないねという感想が多かったことに嬉しく思いました。
また、工事現場中ということもあり、杉の香りが現場に満ちているため、中に入ると木の香りがしていいねという感想もありました。
香りというのは思い出に残るし、その時の思い出を思い起こすとも聞くので、杉の香りは日本人にとっては懐かしい香りなんだなと感じ、個人的にとっても嬉しかったです。
建築家・設計者として嬉しかったのは、家事動線をコンパクトに設計しているので、とっても家事がしやすく、2階のリビングの南側が全面窓になっているためとっても開放感があって明るくて住みやすそうという感想です。
参加者に高知県の食をプレゼント
構造見学会に参加していただいた方には、高知県産の食をプレゼントしました。
プレゼントしたのは、高知市で昭和30年頃から作られ始めたミレービスケットと安芸郡馬路村の馬路村ぽん酢。
高知県高知市のミレービスケット
ミレービスケットは、マツコ・デラックスさんがテレビで絶賛したことから爆発的に売れているそうです。
大正12年に野村重政さんが個人企業として豆類の加工販売を目的とした「野村商店」を創業され、当時は豆菓子や甘納豆を製造していました。
そして、昭和27年に(有)野村煎豆加工店を設立しました。
ミレービスケットは昭和30年ごろから作り始めたそうで、豆を揚げた油をブレンドしているため、独特の香ばしさがあります。その香ばしさと少ししょっぱくて素朴な味が飽きがこなくて止まらないんですよね。
このミレービスケットの美味しさを伝えたくて、プレゼントの1つに選びました。
高知県安芸郡馬路(うまじ)村の馬路村ぽん酢
馬路村ぽん酢は、以前高知に行った時に買い、鍋のつけダレとして食べたら美味しくて買うようになりました。
しかしプレゼントしたぽん酢は赤いキャップで、関東では売っていないとのこと。関東では緑のキャップのぽん酢はスーパーでよく見かけますが、柏の家2の建主と一緒に高知に行った時に、おみやげ屋さんで「赤いキャップのぽん酢の方が緑のキャップより濃くて関東では売ってないよ」と言われ、実際に買ってみてこの冬に鍋の時に使ったんですけど、確かに濃いんですよね。
このぽん酢も美味しくてみんなに伝えたくて、プレゼントの1つに選びました。
一緒に家づくりをする工務店、株式会社助川工務店
柏の家2(回遊する家)の家づくりを一緒に進めてくれるのは、千葉県柏市にある工務店、「株式会社助川工務店」さんです。
明治20年創業の老舗の工務店。
西暦だと1887年に創業されています。
そうなると、今年の2019年で132年。
助川工務店さんとは、今まで
松戸の家3(ゲルのある家)
松戸の診療所(無垢な診療所)
我孫子の家1(路地裏のある家)
と3つの仕事を一緒にさせてもらっています。
今はだいぶ寺社の仕事が少なくなっているようですが、昔は宮大工としても職人仕事をされていて、昭和61年(1986)に三代目の助川秋蔵さんが、労働大臣より 「現代の名工」 として卓越技能賞受賞されています。
自社設計施工をしながら設計事務所とも多く仕事をされてますし、自社大工を育ている工務店で、経験・知識・引き出しが豊富な工務店だと、いつも一緒に仕事をしながら感じます。