2007年3月7日 スペイン/バルセロナ7日目
バルセロナに滞在して7日目。
天気は晴れのち曇り時々雨。
この日撮影したのは、121枚。
使ったお金は、€41.02(¥153.43(七十七銀行参照))。
夜中に宿泊が部屋に入ってきて起きてしまったが、今までで一番熟睡ができたと思う。だいぶバルセロナの夜に慣れてきたのかな。
やっと慣れてきたかと思ったら、この日がバルセロナの最後の夜。
今日、一番見たかったのは、「リカルド・ボフィール」設計の「WALDEN 7」という集合住宅。WALDEN 7は中心部から離れた場所にあるのだが、距離感がわからなくひとまず歩いてみた。2時間近く歩いても全然見つからなかったので、すれ違ったおばあちゃん3人組に聞いたところ、No3のトラムに乗ってウォールデンで降りれば見えるよと教えてもらったので、早速トラムに乗り、ウォールデンで下車。WALDEN 7を見学している最中に雨が降ってきて、一回あがったけど、帰りの途中にもまた雨。空が真っ黒になり本降りになるかと思ったら、案の定、本降りに。スペインに来て初めての雨。
でも、今日は特に見学したい建築がなかったから、良かった。
明日は夜行バスでマドリッドに向かいます。
(※最初は旅をしていた時の日記の感想をそのまま書いています。)
バルセロナ7日目の始まり
朝は晴れていて天気が良かった。
上の写真のように影の部分から明るい場所を見るのが好き。
明日の夜にマドリッドに移動するため、まずマドリッド行きの夜行バスのチケットを買うために、バスターミナルに寄った。
バスターミナルの外観はそそられなかったんだけど、中に入ると屋根はトラスで大スパン飛んでおり、そこにトップライトから明かりが入り、特にデザインしている訳ではないのだろうが、広い空間を取りつつ明るさを確保するという必然の空間が無駄がなく機能的でいいなと思った。
スペインで初めて夜行バスのチケットを購入し、早速本日目的のWALDE 7に向かう。その途中、工事現場があり、写真を撮ろうとすると、にこやかに手を降ってくれた。主構造は鉄筋コンクリート造だけど、外壁にレンガを積んでいたので、その積み方を見てみると鉄筋を使ってい。レンガの壁は外壁の下地に使うのかな。
スペインは日本みたいな地震国じゃないのかな。
WALDEN 7(ウォールデン7)
設計は Ricald Bofill(リカルド・ボフィール)
建設年は、1975年。
このWALDEN 7はバルセロナ郊外にあり、竣工当初は閑散とした地域であったため、コミュニティ・ライフの活性化を意図した集合住宅らいしいが、外観は赤茶の大きな塊で閉ざされたイメージだった。
周辺の建物よりも大きく、窓が少ないせいか塊のようで威圧感を感じました。
この建物を見たとき、東京の青山にある、レンガのビル、「FROM-FIRST BUILDING」(設計は、山下和正建築研究所)を思い出した。
近くに寄ると、アーバン・ウィンドウと呼ばれる大きな開口部が印象的。
そのアーバン・ウィンドウと呼ばれる大きな開口の内部は吹き抜けになっており、外観の赤茶色のタイルとは違い、鮮やかなブルーのタイルが張られている。
黄色く縁取られた開口部がエントランスになっており、エントランスに近づくと内部に見えた鮮やかなブルーのタイルが迎えてくれる。
エントランスの開口部は、内部の吹き抜け空間に風を通す役割も持っているとのこと。
内部には4つのパティオがあり、その中央部には2基のエレベータをもつ4つのタワーが聳えたち、それぞれのタワーからそれぞれのパティオに出ることができ、各住戸はいずれもパティオに面する構成になっているとのこと。
(参照:ヨーロッパ建築案内1)
モロッコやメキシコにはいったことがないが、階段や開口部のデザインがモロッコやメキシコを想起させる。
WALDEN 7を横から見る。
シンメトリーの形状をしているせいか、最初に感じた威圧感がなく、むしろ段々になっていたり大きな開口部が威圧感を低減しているように感じるようになった。
リカルド・ボフィールが率いるタジェール・デ・アルキテクトゥラは、インターディシブリナリィ(学際的)な頭脳集団である。建築家だけでなく、哲学者、詩人、音楽家、数学者などを含むアーキテクチュラルな設計グループ。
こういった設計組織は理想的。
完成した建築は多くの人が関わるため、設計者以外の視点から設計を考えることができると、色々な人を受け入れられる建築ができる気がしている。
La fabrica(ラ・ファブリカ)
設計は Ricald Bofill(リカルド・ボフィール)
建設年は、1975年。
設計は「WALDEN 7」と同じRicald Bofill(リカルド・ボフィール)で、「WALDEN 7」の横にある廃墟だったセメント工場を改修し、リカルド・ボフィール自身の設計事務所兼住居としたLa fabrica。La fabricaとは「工場」という意味。
元々は工場のため土がよくなかったらしく、緑が育つように土壌を整え、緑豊かな場所になっていた。
内部には、設計事務所のオフィス、大聖堂、住居、庭があります。
雑誌では内部を見たことがあり、これが元工場かと思うほどの空間になっているので、興味がある方はインターネットか雑誌などで調べてみてください。
これほどの大規模なリノベーションの設計は羨ましいと思ったが、これは自らリスクを負って始めたプロジェクト。
Camp Nou(カンプ・ノウ)
サッカーをやっている者としては、一度は観戦したいサッカー場、FCバルセロナの本拠地、カンプ・ノウ。
ここに来る予定はなかったんだけど「WALDEN7」と「La fabrica」の帰りにたまたま見つけた建築。
大学地区
開口部の作り方が、そのまま意匠になっている建築。
バルセロナの風景
壁の部分に絵が描いてある集合住宅。
絵が薄くなってしまったのかもしれないが、単に集合住宅を造るよりも、ウォールアートがある家に帰るのは、気分が違うような気がする。
バルセロナの市場。
明日の夜、マドリッドに向かうため、市場でドライフルーツを購入。
色鮮やかな飾り方が綺麗で、日本のスーパーも平面に飾るより、立体的に飾れば綺麗だと思うだけどな。
Grand Tourに出た理由
なぜ、ヨーロッパの建築を見て回る旅、Grand Tourに出たか。
その理由は、こちらのブログに書いたので読んでみてください。
建築の大学を出ていない者が「建築家」に憧れヨーロッパを旅した日々
これまでのGrand Tour(建築行脚)2007
これまでのGrand Tourの記事はこちらから
「Grand Tour 2007 回顧録」
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