想定以上に参加してくれた学生たち
以前の記事で、中京大学国際学部が主催する講演会で学生達の前で話をする機会をいただいたことについてお知らせしましたが、想定していた以上に学生が参加してくれてビックリしました。
大学生に話した大項目は上記のリンクの記事に書きましたが、この講演ではどのように文系から理系の建築設計に進むにあたり何を考え、何をしてきたか、独立前の震災を経験して何を考えて建築設計の仕事をしているかなどを話しました。
かなり遠回りをして学生達の倍の年齢になってしまった今、これから就職を考える学生に伝えたい「時間と情報」のことを中心に話したいと思ってスライドをまとめ、約1時間ぐらい話をさせていただきました。
聴講者の中心は「都市文化デザイン論」を受講している学生で街づくりのフィールドワークもされているということから、単に外部から見学したりネットで調べるだけでは深く考えれないと思い、講演の後には弊社で進んでいる個人宅を地域に開いた場所にするプロジェクトのワークショップを行いました。
「千葉県松戸市で既存住宅の耐震断熱改修プロジェクトが始まります〜松戸の家6(つぐ家1)Project Vol.01〜」
千葉県松戸市という愛知県に住んでいる学生には土地感が全くない場所ということから、よそ者として色々なアイデアを出してもらいました。このプロジェクトの情報は全く伝えていない状態でも多くのアイデアを出してくれて、その中には私も考えていたことも含まれていたので、年齢の差というものを必要以上に考えなくてもいいなと感じました。
名古屋市の商店街の活性化事例『ニシヤマナガヤ-NISHIYAMANAGAYA-』
講演前日に先生と講演の内容について最終打ち合わせを兼ね、名古屋市内で商店街の活性化に取り組んでいる事例を見学しにいきました。見学したのは名古屋市内の名東区にある西山商店街。ここに西山商店街の空き店舗を活用した複合施設『ニシヤマナガヤ-NISHIYAMANAGAYA-』があります。
『ニシヤマナガヤ-NISHIYAMANAGAYA-』は、お花屋さんや美味しい焼き菓子屋さん、珈琲屋さんなどが入った複合施設となっており、地域の方の生活(Living)を豊かにする場所を目指しているようです。
入っているお店は、
「moegiiro(モエギイロ)<焼菓子>」
「Story Coffee<Speciality Coffee Shop>」
「たんぽぽ<草木花の店>」
「TARI<Kitchen & Space(キッチン付のレンタルスペース)>」
「イリエ製作所 ショールーム<オーダーメイドキッチンショールーム>」
「植村康平建築設計事務所」
植村康平建築設計事務所の代表の植村さんがこの『ニシヤマナガヤ-NISHIYAMANAGAYA-』プロジェクトを立ち上げ、現在はニシヤマナガヤの管理人兼西山商店街振興組合の副理事長として、商店街の人々や地域住民、大学と連携しながらまちづくり活動を行っています。
商店街を再び活性化させようとするプロジェクトが名古屋各地で動いているようです。
「NAGOYA SHOTENGAI OPEN」
市内の商店街が力を合わせて盛り上げているこのようなサイトを初めて見ましたが、各商店街で競い合うのではなく、まずは名古屋市全体で盛り上がり、商店街も盛り上がっていくというのが感じれてGood ideaだと思いました。
豊田市の事例
午前中に名古屋を見学し、午後は名古屋の隣の豊田市を見学しました。豊田市駅の東口の広場にはコンテナが設置され、今後広場の芝生と一体的に活用されるようです。
その近くには、ここもコンテナを使った「THE CONTAINER n6」があり、豊田市の案内所を兼ねた手作りソフトクリームと焼き菓子のお店があります。私は手前のコーヒーと本のお店、「STREET COFFEE & BOOKS」で美味しいコーヒーをいただきました。
STREET COFFEE & BOOKSのコンテナの活用やデザインにいい刺激をもらいましたが、ただ夏や冬のお店としての環境としてはコンテナは向いておらず、建築的に対応が必要だと感じました。
豊田市を案内してくれたのは、震災後に訪れた宮城県石巻市で知り合った友人で、石巻のクラフトビールを友人の会社から仕入れOne Tableで提供するなど、色々と助けてもらっています。
「タグ:宮城県石巻市」
豊田市の建築
豊田市には著名建築家が設計した建築物が多くあります。それらの建物の規模や予算の規模も大きく、建築好きには時間が足りない市だと思います。
トヨタ鞍ケ池記念館
設計は、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞している槇文彦さん。
旧豊田喜一郎邸
このトヨタ鞍ケ池記念館の敷地には旧豊田喜一郎邸があります。
アプローチから建物のデザインまで、ジブリ映画にありそうな雰囲気ですが、こちらは昭和8年(1993年)に豊田喜一郎が名古屋市郊外の八事・南山の敷地内に建てた住居で、その邸宅を移築修復したものです。設計は名古屋建築界の第一人者・鈴木禎次氏によるもので、当時は通称“南山農園”とも呼ばれていました。
逢妻交流館
この曲線の近未来的な建築物は妹島和世さんが設計したものです。妹島さんも建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞しています。
全面が曲面ガラス張りで、さらに内部の会議室やホールも円形のガラス張りで仕切られており写真を多く撮りたくなる建物です。石川県金沢市にある金沢21世紀美術館は建築好きなら知っている人が多いと思いますが、金沢21世紀美術館と同じ設計者です。ちなみに金沢21世紀美術館はSANAAとして設計されております。
豊田市美術館
豊田市美術館はNew YorkのMoMAを設計された谷口吉生さん。
今回は展示の入れ替えで写真の左側の中庭にも入ることができなかったので、これは時間がある時にまた来なさいということかなと思い、また来ることを誓いました。
谷口吉生さんの建築は好きで、上野公園にある「東京国立博物館法隆寺宝物館」や
こちらがNew Yorkにある「MoMA」です。
2004年や2005年にデジカメで撮った写真で、この時は画素数が低いためかなり荒い写真です。上野公園にはすぐに行けるのでまた写真を撮りつつ見学に行けますが、New Yorkは直ぐには行けないため、時間とお金を貯めて再訪したいです。
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