外部に使う材、ウエスタンレッドシダー(米杉)の特徴
千葉県松戸市で進んでいる新築住宅、松戸の家4(FLAT HOUSE4)の現場で、道路側から窓が見えないように、道路側の窓に目隠し塀を取り付けるようにし、
その材としてコストを考えて熱処理をした板材を考えていました。
しかし、現場が進んでいる時に、持井工務店さんから、「メインとなる道路側の塀をウエスタンレッドシダー(米杉)にしませんか?」と提案をいただき、
私も建て主も「是非、使いたい!」と思ったので、調整してもらい、道路側の目隠し塀をウエスタンレッドシダー(米杉)にすることにしました。
ウエスタンレッドシダー(米杉)とは
ウエスタンレッドシダー(米杉)は、アメリカとカナダに生育しており、日本でいうネズコと同属のヒノキ科の樹木です。日本では赤みのある色合いもあり、「米杉(ベイスギ)」と呼ばれていますが、ヒノキ科のスギ属ではないんです。
ウエスタンレッドシダー(米杉)の分布
ウエスタンレッドシダー(米杉)の分布地は、アメリカのアラスカ州東南部からカナダのブリティッシュコロンビア州、アメリカのワシントン州、オレゴン州を経てカリフォルニア州にいたる広大な地域に分布しています
ウエスタンレッドシダー(米杉)の特徴
ウエスタンレッドシダー(米杉)の特徴は、優れた耐久性、加工性、寸法安定性、断熱性があり、デザインの面から考えると色の濃淡と木目が綺麗な特徴があるので、外壁や内装でもよく使用される材料です。
以前働いていた設計事務所、
内藤廣建築設計事務所で担当させていただいた眼科でも使っていました
- ウエスタンレッドシダー(米杉)の優れた耐久性
芯材の割合が多く、針葉樹の中でも優れた耐久性を持っており、防虫・防腐効果の高いフェノールを多く含み、湿気や腐朽、虫害に対する耐性を備えています。
この耐久性は、主にツヤプリシンという抽出成分によるもので、木材腐朽菌に対しては水溶性のフェノリックスが耐久性を高める役割を果たしています。
- ウエスタンレッドシダー(米杉)の抜群の加工性
木目が通っており狂いが少なく均一で軽い材質のため、加工しやすくドアや家具にも使われています。
- ウエスタンレッドシダー(米杉)の寸法安定性
低密度と低収縮率のため、他の木材に比べ寸法の変動が少なく、長く安定した状態で使用できます。
- ウエスタンレッドシダー(米杉)が評価される保温と断熱性
低密度のため、優れた断熱効果を持っています。この特性によりウエスタンレッドシダー(米杉)材で作られたウッドデッキは、夏の暑い陽ざしにも快適な表面温度を
保つことができ、人やペットにも優しい材として評価されています。
- ウエスタンレッドシダー(米杉)の濃淡
自然素材そのものの色のばらつき、色の濃淡(赤褐色~淡黄色)があります。この色の濃淡を生かして内装材として使うと、表情豊かな空間を創ることができます。
- ウエスタンレッドシダー(米杉)のリラックス効果
独特の香りを放ち、その香りは不眠症に効果があるとも言われ、リラックス効果があります。
今回は、外部ということと外壁との色のバランスを考えて、色がついた木材保護塗料を塗りました。
今回タッグを組んだ工務店、株式会社 持井工務店。
松戸の家4(FLAT HOUSE)で一緒に仕事をさせていただいているのは、千葉県船橋市に会社を構える
「株式会社持井工務店」さんです。
会社の設立は昭和43年ですが、創業は大正13年と老舗の工務店。見積をお願いする前に工場を見学させていただきましたが、木に対する思いを感じ、さらに自社で大工を抱え職人の育成もされている工務店。
自社設計施工をしながら、設計事務所とも多く仕事をされているので、経験・知識・引き出しが豊富な工務店で、現場が進むにつれ、細かい納まりの打ち合わせをすることが多くなってきてからは、図面では表現仕切れない部分などを先回りして質疑をあげてくれますし、現場監督の方は、現場管理という立場と自らも設計者という視点から多くのことに目配りとこだわりを持って監督をしていただけているので、非常に助かっています!
工事金額の見積の時には相見積を要望する方が多いですが、私は見積と職人技術は比例すると考えているので、「見積金額だけでは判断できませんよ」と伝えるようにしています。
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