住宅の現場に断熱材が入り、より鮮明に!
千葉県松戸市で進んでいる新築住宅の現場に断熱材が入りました!
建て主さんは建築が好きで、自分の家を建てることをずっと夢見ていた方です。そのため、家づくりに対する情熱が非常にあり、いろいろな建築家の住宅を調べ、さらにどんな材料を使っているかなども調べ、フローリングはこの材料がいい、壁の仕上げはこうしたいなど、要望が多くありました。
断熱材も色々調べられ、今回採用する断熱材は建て主の方が選んだ断熱材です。
上の写真の左下にはフローリングが搬入されており、もう少ししたらフローリング張りの工事が始まると、棟梁が話していました。いろいろな住宅雑誌や、最近ではPinterestの画像などで、ああしたい、こうしたいというクライアントの方が多いですが、私はとってもいいことだと思っています。
ハウスメーカーや建売住宅が多い今、0(ゼロ)から自分の住まい方、ライフスタイルを見つめ、情報が溢れている社会でその情報の中から取捨選択し、自分の夢のマイホームに情熱を傾けることは、時間も費用も労力も要することですが、そう多くできる機会ではないと思うので、この機会を大切にして欲しいと思っています。
何千万という資産やそれだけの思いに応えることは、とっても大変ですが、クライアントと一緒にクリエティブな時間を過ごせる建築家という職業は、非常にやりがいのある仕事だと思います。
外壁はまだ下地の板が貼ってある状態
外壁は、外部の仕上げ工事まで進んでおらず、下地の板が貼ってある状態です。
今回は板貼りが仕上げではありません。残念ながら。
残念ながらというのは、私自身、外壁が板貼りの家を見ると、不思議と暖かい家だなと感じるので、板貼りの家を設計はしたいのですが、メンテナンスや価格の面で、諦めることが多く、いつかは実現したいなと思います。
我々の仕事は、クライアントがあって仕事の場を得られるので、クライアントと建築家の感性が合わないと、いろいろなことの実現は難しいなと感じます。設計事務所が建売住宅のように建築家がデザインしたものを建て、販売していくという、進め方もあるかもしれませんが、私は家は買うものではなく、創るものだと考えており、ある家族の住まい方をあらかじめ全て組み込んで家を創ることは不可能なので、建売住宅のような仕事の進め方はしません。
今回タッグを組んだ工務店、株式会社 持井工務店。
松戸の家4で一緒に仕事をさせていただいているのは、千葉県船橋市に会社を構える「株式会社持井工務店」さんです。会社の設立は昭和43年ですが、創業は大正13年と老舗の工務店。
工場を見学させていただきましたが、木に対する思いを感じ、さらに自社で大工を抱え職人の育成もされている工務店。自社設計施工をしながら、設計事務所とも多く仕事をされているので、経験・知識・引き出しが豊富な工務店です。
木工事に入り、細かい納まりの打ち合わせをすることが多くなってきてからは、そのことを痛感するとともに、非常に助かっています!工事金額の見積の時には相見積を要望する方が多いですが、私は見積と職人技術は比例すると考えているので、「見積金額だけでは判断できませんよ」と伝えるようにしています。