千葉県柏市で進んでいる新築住宅の現場は、基礎のコンクリート打設が終わり、設備の工事が進んでいます。
前回の記事では、コンクリートが打設される前の鉄筋が組まれた状態を見ることができます。
配筋検査〜柏の家2(回遊する家) Project Vol.05〜
現場の風景。
基礎のコンクリートが打設され、そこに青色とピンク色の配管がされています。
青色とピンク色の配管は、青色が水で、ピンク色がお湯の上水菅です。
今は、ヘッダーと言われる分岐する場所があり、外部からヘッダーに水やお湯が入り、そこから分岐して各水栓に届くようになっています。
基礎のコンクリートが一部黒い部分がありますが、黒い部分はヘルスコ・キュアーという防腐防蟻剤を塗った場所です。このヘルスコ・キュアーについては次のブロックで説明して言います。
安全な防腐防蟻剤のヘルスコ・キュアーを採用
建築は建築基準法という法律に適合するように設計をしなければいけません。
その建築基準法の中には、内閣が制定した建築基準法を施行するための細則や法の委任に基づく事項などを定めた建築基準法施行令というものがあります。
その建築基準法施行令の第49条は「外壁内部等の防腐措置等」に関する条文で、その2項に
「構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から1m以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。」
という項目があります。
そのため、木造住宅を建てる時には、地面から1m以内の部分に有効な防腐措置をしなければいけません。
今回の柏の家2(回遊する家)では、その防腐措置に「ヘルスコ・キュアー」を採用しました。
ヘルスコ・キュアーは、高い吸着性を持つ液状活性触媒炭・防蟻・防腐剤で、浄化した木質忌避材により通気性のある特殊配合で作られた樹脂とのブレンドによる、活性触媒粉の通気性をキープします。さらに、従来の防蟻・防腐剤のような化学物質が使われていないので、より人体にやさしいことがさまざまな試験により確認されている防腐防蟻剤です。
一緒に家づくりをする工務店、株式会社助川工務店
柏の家2(回遊する家)の家づくりを一緒に進めてくれるのは、千葉県柏市にある工務店、「株式会社助川工務店」さんです。
明治20年創業の老舗の工務店。
西暦だと1887年に創業されています。
そうなると、今年の2019年で132年。
助川工務店さんとは、今まで
松戸の家3(ゲルのある家)
松戸の診療所(無垢な診療所)
我孫子の家1(路地裏のある家)
と3つの仕事を一緒にさせてもらっています。
今はだいぶ寺社の仕事が少なくなっているようですが、昔は宮大工としても職人仕事をされていて、昭和61年(1986)に三代目の助川秋蔵さんが、労働大臣より 「現代の名工」 として卓越技能賞受賞されています。
自社設計施工をしながら設計事務所とも多く仕事をされてますし、自社大工を育ている工務店で、経験・知識・引き出しが豊富な工務店だと、いつも一緒に仕事をしながら感じます。