社会問題でよく○○○○年問題と目にしたり、耳にしたりすると思います。
去年の2024年であれば「物流の2024年問題」、団塊世代が後期高齢者となることで起こる「2025年問題」などがありますが、私がずっと気になっていているのは「太陽光パネルの2030年問題」です。

太陽光パネルは紫外線により劣化し、その寿命は20〜30年とされている
大震災の後、再生可能エネルギーが注目され、2012年に自然エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)が導入され、これにより太陽光発電の施設が多数できました。カーボンニュートラル実現に向けていい動きだとは思いましたが、2030年代後半には耐用年数を迎える太陽光パネルの大量廃棄が予想されていますが、現状は太陽光パネルの廃棄は大半が地中への埋め立てになっています。
政府は太陽光パネルの廃棄が2030年代急増し、その量はピーク時、最大でおよそ47.2万トンと、現在の5倍以上になると予測しています。そのような状況で、環境省と経済産業省は「太陽光パネルのリサイクル義務付けの法案」提出を見送りました。見送った理由は、カドミウムや鉛などの有害物質の処理方法が確立していないこととのことです。
どんな化学物質を含んでいるのかなどの表示ができていないため、廃棄物処理業者がどのように対応すればいいのかわからない。どのように対応すればいいのかわからないからお金をもらって、埋め立てて、処分した気になる。
名古屋の家1(対峙しない家)では、自然エネルギーと災害の観点から太陽光パネルを乗せたいと要望がありましたが、埋め立てのことが気になりその時は乗せれませんでした。その後、太陽光パネルにアンテナを張っていると、太陽光パネルのリサイクルをしている企業のことを知りました。
その会社が「東京パワーテクノロジー」。
東京パワーテクノロジーさんは、パネルのガラスをかき取って分別する機械があり、部材ごとに再利用できるように分別しています。しかし、ガラスをかき取って見た目は綺麗に分別できても、接着の役割をする樹脂が含まれる状態になります。不純物が入っているとガラスからガラスへの再利用が難しく、太陽光パネルの材料の約6割を占めるガラスは、道路の舗装材などに再利用先が限定されているとのこと。分別のイメージは下記のリンクで見ることができます。
「東京パワーテクノロジー」→
その接着の役割をする樹脂を取り除くことができるようになったのか「新見ソーラーカンパニー」です。
新見ソーラーカンパニーさんは、岡山県新見市にある企業で過熱水蒸気を使った太陽光パネルのリサイクル装置を開発。太陽光パネルをその機械に入れると、接着剤やバックシートを気化させて有機物を取り除くことできます。パネルは取り除くのが難しい接着剤が消え、ガラスや太陽電池セル、銅線だけが残ります。このガラスはガラス工房で使えるほど純度の高いガラスとして取り出すことができるため、リサイクルがしやすくなります。ただ、現時点での課題は、パネル1枚の処理におよそ10分かかるという課題があります。
「新見ソーラーカンパニー」→
都市部にいるとソーラーパネルは屋根にあるためなかなか目にしないかもしれませんし、目にしても住宅の屋根に乗っている極一部のものだと思います。そこでGoogleの画像検索で「メガソーラー」と調べると太陽光パネルの湖みたいな画像がたくさん表示されます。
「メガソーラー」→
そして日本を凌駕するのが中国です。中国は太陽光パネルの世界の生産能力の約8割を占めており、中国でも今後太陽光パネルの大量廃棄が問題になることでしょう。
「メガソーラー 中国」→
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