モデルルームの費用はどこから?
建築が完成すると、建て主に引き渡す前に写真を撮らせてもらっています。
ハウスメーカーなどは住宅展示場で実際の建物のモデルハウスを造っていますが、弊社のような小さな事務所ではそのようなモデルハウスを造ることはできません。
造ることができないということもありますが、正直造る気もありません。
というのも、モデルルームを造るとなると何千万という費用がかかりますし、モデルルームを維持するのにも費用がかかります。
その費用をどこから得るのか?
それはお客からいただいた設計料で造ることになります。
モデルルームを造っているハウスメーカーであれば、工事費に上乗せをした利益から造っているのだと思います。
そのモデルルームを造るための費用を設計料に上乗せするぐらいなら、設計料を低くした方が、お客にはいいのではないか。
モデルルームがあることでお客にとってはわかりやすいかもしれませんが、ほとんどの設計事務所がモデルルームを持たずに設計の仕事ができているので、モデルルームがないと設計ができないという訳ではないはず。
実際に設計をしていても、空間のバリエーションは依頼者によって様々なのでモデルルームでは対応しけれず、結局メジャーで説明をすることになる。
そのモデルルームの変わりとなるのが、写真です。
実際に設計した空間を写真でみてもらうと、イメージの共有ができます。
また、写真はこれから建築を造る方にとって、その設計事務所のスタイルを知ることができるので、設計事務所にとっては写真はとっても大切だと思います。
その大切な写真を、一眼レフのカメラを持っているということもあり、今までは自分で写真を撮っていました。
しかし、何軒か撮っていると自分が持っているカメラレンズでは、出来上がった建物を上手く表現できないなと思い、今回の松戸の家4(FLAT HOUSE)では写真家にお願いしました。
やっとお願いできた写真家、小川重雄さん
松戸の家4(FLAT HOUSE)の撮影をお願いしたのは、建築写真家の小川重雄さん。
小川さんは、著名な建築家の写真を撮られていて、安藤忠雄さん、横内敏人さん、香山壽夫さん、竹原義二さん、横河健さん、坂倉建築研究所さんなどの建築撮られています。
有名な建築雑誌の新建築社で有名な建築をずっと撮られていて、その写真の構図が好きで、いつかは小川さんに写真を撮ってもらいたいと思っていました。
私が在籍していた内藤廣建築設計事務所の先輩のつながりで、一度だけ小川さんとお会いしたことがあっただけで、私の写真を撮っていただけるか心配だったんですけど、小川さんが快諾していただき、今回の撮影が実現。
小川さんに撮っていただいた写真は既にWorksにUPしているので、そちらを覗いてみてください。
Works:松戸の家4(FLAT HOUSE)
小川重雄写真事務所 | OGAWA STUDIO
また小川さんに写真を撮ってもらえるように、頑張りたいと思います!