引き継いだ床柱と欄間
建て替え工事が進んでいるうめ家さんは、八柱霊園が開園した1935年(昭和10年)に開店した長い歴史をもつお店です。建物の創業時からリフォームを繰り返し、引き継がれてきた建物ですが、耐震性や断熱性能を上げながら建て替えることとなりました。
そこで単に解体して新しくするだけではなく、これまで使われていた床柱や欄間、建具などを丁寧に取り外してもらい、新築でも利活用することにしました。
下地の段階で取り付いたのが床柱と欄間です。解体前の床柱と欄間の写真は下記のリンクで見れます。
「既存建具の利活用と通りの趣き〜うめ家石材店建て替えProject Vol.02〜」
床柱は1本しかなかったのと、計画案であらわしの柱は2本だったので床柱を柱として使うのが難しかったため、法要室の正面の飾り棚の枠に床柱を使うことにしました。
このような仕事を依頼する場合、工務店の技術力が問われるため、弊社ではお願いする工務店を厳選しています。今回の中野工務店さんは技術力が高く、棟梁、大工さんに助けられています。
外壁の塗装サンプル
外壁には板張りを採用するのですが、その板の色を黒く塗装することにしました。現場では板の裏側まで丁寧に塗装してくれており、その場で外部の塗装サンプルを作ってもらいました。
電気や配管の設備工事が進む
現場では設備の電気の配線や給排水管の工事が進んでいます。
今回、天井を屋根の合板を仕上にしている部分があるため、電気の配線が非常に難しいです。
設備工事が進みながら、階段の下地工事も進んでおり、この階段材も解体前に使われていた階段を利活用することにしています。
トップライトが取付けられる
今回はトップライトを採用しました。トップライトを採用するのは初めてですが、トップライトの明かりは神秘的でずっと空間に取り入れたいと考えていたので、完成が楽しみです。
WURTHの建材
今回はドイツのWURTH(ウルト)社の建材を採用しています。仕上材も然りですが、下地材や断熱材などでいい建材がないかと調べながら設計を続けているのですが、WURTH(ウルト)社のものは機能性が高かったので採用しました。
いい建材なので材料費も高いのですが、建築を長く保たせることを考えると決して高くはないと思いますし、うめ家さんにはこれからもずっと残ってほしいと思っていますので見えない部分にも耐久性の配慮して建材を選んでいます。
現在うめ家さんはお隣のONDA CONVENIENCE STOREで営業しているので、うめ家さんに御用のある方は、赤い郵便ポストと青い看板が目印のONDA CONVENIENCE STOREをお尋ねください。
今回の空間づくりのパートナーは株式会社中野工務店
今回一緒に建築づくりをしていただく工務店さんは、同じ千葉県の工務店、株式会社中野工務店さんにお願いしました。
中野工務店さんは、昭和34年(1959年)創業の工務店で、中野工務店さんのことはおそらく独立する前から知っていて、デザイン性が高く、技術が素晴らしいため、いつかは中野工務店さんと一緒に仕事をしたいと思っていた工務店さんです。中野工務店さんとは以前、ヴィンテージ家具のお店の倉庫とショールームのリノベーションで一緒に仕事をさせていただきました。新築工事でも一緒に仕事をさせていただきたいと考えていたので、今回お声掛けしました。
中野工務店さんは数多くの設計事務所とも一緒に仕事をしており、さらに自社でも設計している、技術・デザイン・知識が豊富で、数多くの賞を受賞している工務店さんです。
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