オリジナルワークデスクの考え
事務所の私のワークデスクをどうするか考えていました。デザインを考えるというよりも、フレームの組み立て方を考えていました。
事務所を作りながら、現在はテナントを借りているのですが、いずれは自宅と事務所を兼ねた場所で仕事をしたいと考えているため、移動(引越)のことが頭の片隅にあり、事務所で使うオフィス家具は組み立てができるように設計をして、移動するときにはコンパクトになるようにしたいと常々思っています。
また、できればドライバーなどの工具を使わずに、女性でも簡単に組み立てられる家具をデザインしたいと思っていました。
そこで思いついたのが、磁石です。強力な磁石で取り外しができれば、ドライバーなどの工具を使わずに組み立てれるのではないかと考え、デザインし、以前事務所の看板を作ってくれた若穂製作所に相談しました。
オリジナルの看板を作ってくれた若穂製作所に相談
事務所を移転する前、事務所を立ち上げ場所は自宅でした。その時に、自宅の門灯が壊れたということもあり、事務所の看板と門灯を兼ねた事務所の看板をデザインしました。
事務所の看板を作るにあたって、3つのデザインの仕方を考えました。
1つは、スチールでボックスを作り、そこに事務所名のシールを貼る方法。
2つ目は、スチールのボックスに事務所名を掘り穴を開け、その裏にアクリル板を貼り付けて、中から照らす方法。
3つ目は、スチールのボックスに事務所名を掘り穴を開け、そこに厚みのあるアクリル板を嵌め込み、文字が飛び出るようにする方法。
価格は手間がかかるほど高くなるので、1が最も安く、次に2が高く、3が一番高いデザインです。私が選んだデザインは、3の文字が飛び出る最も価格がかかるデザインにしました。
この文字を嵌め込む方法を「象嵌技法」と言います。
象嵌技法という一つの素材に異素材を嵌め込む技法で、看板のベースとなるステンレスの板材をくりぬいた部分にアクリルを嵌め込むようにしました。
象は「かたどる」という意味があり、嵌は「はめる」という意味があります。
最初はベースとなるボックスをスチールで作り、そこに色を焼き付ける「焼き付け塗装」を考えていたのですが、焼き付け塗装も完全ではないので、焼き付け塗装に傷が付き、ベースのスチールが見えてしまえばそこから錆びます。錆びないことを考えるとベースはステンレスの方がいいのですが、ステンレスはスチールよりも高いため、どうしようか迷っていると、若穂製作所の社長のご好意でベースのボックスをスチールの価格でステンレスで作ってくれました。
夜には文字が浮き出るようにデザインしました。
文字だけが光っていても淋しいので、ボックスの下に光のラインを作り、そこからも光が漏れるようにして、看板の下を照らし、その反射で看板の下がほんのり明るくなるようにデザインしました。
オリジナルのワークデスクを若穂製作所に依頼
若穂製作所さんに磁石で組み立てができるスチールのワークデスクを依頼して作ってもらったところ、これが大心配でした。
強力な磁石は垂直方向には強いのですが、水平方向の力には弱く、グラグラしてしまうんですね。さらに、色々調べていると、強力な磁石はパソコンのハードディスクに悪さをしてしまうため、デスク周りで強力な磁石を使わない方がいいと考え、今回は、フレームの厚さが全て同じになるワークデスクの脚を作ってもらいました。
ワークデスクの脚の4本のうち、2本だけキャスターをつけ、片方を持ち上げて動かせるようにしました。
デスクの天板はペーパーウッドを採用。
ペーパーウッドは、旭川の瀧澤ベニヤさんが作っているオリジナルの合板で、ベニヤの間に紙が挟まれており小口がカラフルな合板です。その瀧澤ベニヤさんの工場を一度訪れたことがあるので、そちらの記事は下記からどうぞ。
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