耐震改修・断熱改修のために既存住宅をリノベーション
千葉県松戸市で始まった既存住宅リノベーションプロジェクトでは、耐震性能と断熱性能を高めるため解体工事が始まりました。
今回のプロジェクトでは1階を地域に開いた場所にしたいと依頼があったのですが、前回の記事で既存住宅の断熱性能について可視化した写真をアップしたように、昭和55年に完成したこちらの建物は夏は暑く、冬は寒い建物で、さらに耐震性能も現在の基準からすると低いため、大掛かりな工事が必要となります。
「既存住宅の断熱性能を可視化〜松戸の家6(つぐ家1)Project Vol.03〜」
このプロジェクトでは既存図面があったため、筋交の位置などを確認ながら図面を起こしました。
ただ解体を進めると既存図面の筋交とは違ったりしていたので、その度に変更をしながら耐震性能を確認しました。
こちらの家は大きいことや、クライアントの要望で壊せない壁などがあったので、壊す壁を工務店と相談しながら進めました。
既存図面から把握できなかったのが配管です。そのため、壊しながら配管の位置を確認し、その配管ルートが使えるのかなども確認。
昔の住宅は木摺りと言われる木の板を横に貼った下地が採用されています。
こちらは屋根裏。既存の断熱材がまだ解体されずに残っていましたが、昔の断熱材は湿気ているせいか空気が含まれていない状態のため、これでは断熱材としてはほぼ機能しません。昔の断熱材なのでしょうがないのですが、古い建築をここまでリノベーションする場合は、断熱材を刷新することを勧めています。
松戸市の木造住宅と耐震診断費と耐震改修費の補助金申請
松戸市では大地震に備えた耐震の補助金があります。
1つは「木造住宅の耐震診断費補助金」。
もう1つは「木造住宅の耐震改修費補助金」があります。
「木造住宅の耐震診断費補助金」は、耐震改修をするために、既存の住宅の耐震性能を調べ、耐震性能が低ければ筋交などの耐力壁を追加して耐震性能を上げるための設計をしてもらうための一部を補助してくれます。松戸市としては、大地震が起きたとき、住ま いに大きな被害が無ければ、大切な家族の命や財産を守ることができ、地震に強いまちづくりを促進するため、耐震診断(建物の健康診断) をおすすめています。
そしてもう1つの「木造住宅の耐震改修費補助金」は、前述の耐震診断をした内容に沿って筋交などの耐力壁を追加するための耐震改修費の一部を 補助してくれます。
この「木造住宅の耐震診断費補助金」と「木造住宅の耐震改修費補助金」には申請受付期間があり、さらにいつまでに終わらせなければいけないという期限があります。また、対象となる木造住宅の条件もあるため、市役所に確認するか、これから相談する建築設計事務所や工務店に確認をしてみてください。
こちらのプロジェクトではこの補助金の申請をしていますが、相談は早ければ早い方が良いです。規模や工事内容によりますが、8月以降に相談すると申請期限がギリギリだと思いますし、その後の工事も期限があるため現場がバタバタして、いいモノが作れないと感じました。
今回タッグを組む工務店、有限会社タケワキ住宅建設
今回共に家づくりをするのは、千葉県松戸市に会社を構える「有限会社タケワキ住宅建設」さんです。会社の設立は1972年。タケワキ住宅建設さんは、以前知り合いの建築家さんの内覧会で紹介していただた工務店で、その家の雰囲気が温かったという感覚を覚えていたのと、会社が同じ松戸市でさらに今回のプロジェクトの現場の近くの工務店ということもあり、初めてですが家づくりをお願いしました。
タケワキ住宅建設さんはOMソーラーを取り入れた住宅を設計施行されているということもあり、自然素材の扱いに慣れており、また設計事務所とも多く仕事をされているので、経験・知識・引き出しが豊富な工務店です。
タケワキ住宅建設さんとの家づくりは今回で2回目となります。
初めての家づくりは「松戸の家5(増築の家)」。こちらの家づくりを通して、社長兼現場監督の竹脇さんの人柄を知ることができましたし、大工さんの技術も知ることができ、また一緒に仕事をさせていただきたいと思っている工務店さんです。
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