フローリングが張られ始めた新築住宅の現場
千葉県松戸市で進んでいる新築住宅の現場で、家具の打ち合わせがあり現場に行くと、
フローリング張りの工事が進んでいました。
この前の打ち合わせで2階の床のフローリングが張られていて、
今週の打ち合わせでは1階のフローリングが張られていました。
フローリングも「このフローリングが使いたいです。」と建て主自身が選んできたものの中から、
全体のイメージに合うようフローリングを採用しました。
材はナラ(オーク)で、塗料は表面に膜を作らず木の呼吸を妨げない浸透性のある自然ホワイト塗料が使われており、
ナチュラルなものより、白っぽい表情のフローリングです。
最初の頃は無垢のフローリングも検討していましたが、デザイン性とコストを鑑みて、
今回採用したのは複層フローリングです。
複合フローリングとは、仕上げとなる一番上の表面層に天然木の挽き板を4mmに薄くしたものが張られており、
その下の芯材には無垢材が使用されています。
弊社では、一番最初の提案として、無垢フローリングを提案しています。
理由の1つとしては、薄い複合フローリングだと傷がついたときに下地の合板が見えてしまうことがあるのと、
これは私の主観かもしれませんが、何となく材の断面を見ないでも素材の厚さが感じられるかです。
肌触りが優しく柔らかい杉のフローリングの場合、無垢材だと杉の優しい感触を実感することができますが、
複合フローリングだと表面だけ肌触りが良くても下地が硬いので杉の良さを実感することができません。
フローリングの選び方は、多くの樹種があるため全体のイメージから建て主の好みの木目を選び、
次は、無垢フローリングにするか、複合フローリングにするか、でしょうか。
同じ樹種であれば、もちろん無垢材の方が価格は高いです。
そのため、限りある予算の中で建て主のイメージに合う木目のフローリングを、
無垢フローリングに拘らず、選ぶようしています。
手作りの現場の様子
建て主のご両親が現場にこられて、興味津々で見学をされていきました。
ご両親と話していて印象に残ったのが、「職人さんって凄いね!」という言葉です。
私も現場に来るたびに、そのことを思います。
今回一緒に仕事をしている持井工務店さんとは初めての仕事で、お互いイメージを共有しながら仕事を進めており、
作り手の大工さんからは、細かいところの質疑がたくさんあがってきます。
細かい納まりから全体のイメージが決まって来るので、棟梁からはこれから作る場所の納まりやイメージについて
事前に確認してくれるので、現場でありがちな事後報告がなく、非常に助かっています!
フローリングを張っている間は、作業台を移動させながら進め、フローリングがすでに張り終わった場所は養生をして
傷がつかないようにしてくれています。
今回タッグを組んだ工務店、株式会社 持井工務店。
松戸の家4で一緒に仕事をさせていただいているのは、千葉県船橋市に会社を構える「株式会社持井工務店」さんです。
会社の設立は昭和43年ですが、創業は大正13年と老舗の工務店。
工場を見学させていただきましたが、木に対する思いを感じ、さらに自社で大工を抱え職人の育成もされている工務店。
自社設計施工をしながら、設計事務所とも多く仕事をされているので、経験・知識・引き出しが豊富な工務店です。
木工事に入り、細かい納まりの打ち合わせをすることが多くなってきてからは、そのことを痛感するとともに、非常に助かっています!
工事金額の見積の時には相見積を要望する方が多いですが、私は見積と職人技術は比例すると考えているので、
「見積金額だけでは判断できませんよ」と伝えるようにしている。