松戸の家4(FLAT HOUSE) Projectでコンクリート打設
松戸の家4(FLAT HOUSE)のBlog
千葉県松戸市で進んでいる新築プロジェクト、松戸の家4(FLAT HOUSE)で基礎のコンクリート打設を行いました。
配筋検査が終わり、基礎にコンクリートを打設します。
今回のProjectでは、構造事務所と一緒に仕事をしているので、構造事務所から指示されたコンクリートの強度やスランプ値を確認して、打設していきます。
スランプ値とは、固まる前の生のコンクリートの流動性を示す値で、スランプ値が大きくなるほど流動性の高い生コンクリートとなり、軟らかいコンクリートということになります。
コンクリートの打設の時に使う型枠は、以前は黄色い色が塗られた合板を使っているのをよく見かけましたが、特殊な基礎でなければ鋼製の型枠を見かけるようになりましたね。
配筋検査で見た鉄筋をこの鋼製型枠で囲い、ここにコンクリートを打設していきます。
コンクリートの打設前には、基礎(コンクリート)と土台(木)をつなぐ金物、アンカーボルトやホールダウン金物が構造図どおり取り付けられているか、位置と数を確認。金物の確認ができれば、基礎の立上りにコンクリートを打っていきます。
基礎の底盤は、すでにコンクリートの打設が終わっています。
基礎のコンクリート打設
基礎のコンクリートを打設するのに、底盤部と立上り部を打ち分ける方法と立上り部まで一体で打設する方法がありますが、今回は前者の底盤部と立上り部を打ち分ける方法で打設しました。
打設したコンクリートは、バイプレーターなどを使って締め固めます。
バイブレーターの先端は、鉄筋や金物、型枠、埋め込み配管などになるべく触れないようにして振動させ、バイブレータで締め固められたコンクリートは、コテなどを使って表面を敷き均します。
コンクリートが沈下してひび割れを起こさないよう、タンパーによるタンピングを行います。
タンパーとは、コンクリート打設時に沈み込み亀裂を防ぐために表面をたたく板状の道具。
鉄筋に曲がっているものがあり歪んだままでは適切な被り厚さが確保できないため、打設前に必ず直します。
アンカーボルトは、打設の前に先端をテープなどで養生しておくと、コンクリートが跳ねて、ネジ溝がふさがることを避けられるそうです。
最後に、立上り天端の高さをレーザーで確認できる道具を使いながらコテで均しいきます。
コンクリート打設時に確認すること
- コンクリート伝票の確認し、指定どおりの数値となっているか
- バイブレーターの使用法は適切か
- タンピングは行ったか
- コンクリートにクラック、空洞などの不良はないか
- アンカーボルトの倒れ、沈みなどの不良はないか
- コンクリート打ち継ぎ面が良好かを打設前にチェックしたか
- 基礎天端均し後の天端レベルの測定は問題ないか、±3mm以内に納まっているか
今回タッグを組んだ工務店、株式会社 持井工務店。
松戸の家4で一緒に仕事をさせていただいているのは、千葉県船橋市に会社を構える「株式会社持井工務店」さんです。会社の設立は昭和43年ですが、創業は大正13年と老舗の工務店。工場を見学させていただきましたが、木に対する思いを感じ、さらに自社で大工を抱え職人の育成もされている工務店。自社設計施工をしながら、設計事務所とも多く仕事をされているので、経験・知識・引き出しが豊富な工務店です。