木部に採用する自然塗料、Livos(リボス)
弊社では、木部に塗る塗料にイケダコーポレーションが取扱う自然塗料の「Livos(リボス)」を塗ることにしています。
Livos(リボス)とは
弊社で塗料のことで話に出るLivos(リボス)とは自然健康塗料のことを言っていますが、本来は塗料の名前ではなく、ドイツの自然素材の塗料メーカーのLivos(リボス)社の名前です。
Livos(リボス)社とは
Livos(リボス)社の設立は、1974年、シックハウス・シックスクールという病名や原因さえ解明されていなかった当時、ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)といった揮発性の有害物質が原因で多くの人たちがアレルギーや喘息に悩まされていることをローズマリー・ボーテ氏をはじめ16人の女性植物学博士が知り、化学性塗料に代わる、人にも環境にも安全で安心して使える塗料を自ら製造し提案するために設立されました。
Livos(リボス)社の自然との調和
Livos(リボス)社の自然塗料への取組みは、19世紀後半から20世紀にかけて活動し、世界中の人々に影響を与えたルドルフ・シュタイナーの人智学(アントロポゾフィー)の影響が大きく、シュタイナーの教えに従い「自然と調和し、人間を大切に育てる」自然塗料の製造、開発を進めていきました。この思いが形として表われているのがリボス社の工場。1990年に元家具工場であった施設を買い取り、移転した先はドイツ北部総面積の3分の2が農地というニーダーゼクセン州の中でもとりわけ自然が多くのこるウェルツェン市郊外にあります。
良質な塗料を製造するには、元となる原料が良質で安全なものでなくてはならないため、Livos(リボス)社は近隣の農家の方々と契約し、塗料の主成分である亜麻の有機栽培にも力を入れています。
収穫された亜麻の種(亜麻仁)は、コールドレッシング法にうより圧搾しています。オイルの抽出は一般的には80℃程度の高温で行われますが、Livos(リボス)社では40℃の低音で時間をかけて抽出します。低温で抽出されたオイルは、天然の酵素やビタミンA・Eが壊れずに残り食品レベルの安全性を保ちます。
良質な原料はそのまま塗料自体の品質や、木部に深く浸透することで硬化後の木を保護する力と性能を高めます。
Livos(リボス)社の自然素材塗料から自然健康塗料へ
Livos(リボス)社は当初、バルサムテレビン油やレモン油といった天然溶剤を使用していましたが、それら自然溶剤の中にも皮膚に障害をおこし、アレルギーを引き起こす可能性があるということがわかったため、自然溶剤よりも人に害の少ないことを優先し、スウェーデンのカロリンスカ研究所※1と共同であらゆる溶剤を研究した結果、最も安全で健康的なイソアリファーテ※2と食品グレードのオレンジピールオイル(3%以下に使用制限)との混合溶剤を使用することにしました。
※1スウェーデンのカロリンスカ研究所
医学系の単科教育研究所機関として世界最大規模を誇り、ノーベル賞の生理学・医学賞部門の選考委員会がある。世界の医学系大学のトップ10にランクインするヨーロッパを代表する医学系教育研究機関。
※2イソアリファーテ
厳しいアメリカ合衆国FDA※3基準で、野菜洗浄、果物・野菜コーティング、ワインやビネガーの製造時に使用され、また、化粧品や医療品類の溶液としても使用されている高品質で安全性の高い溶剤。
※3アメリカ合衆国FDA
アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)の略称で、日本の厚生労働省に似た役割を持つ、食品などを取り締まるアメリカ合衆国の政府機関。
「自然素材よりも人の健康を最優先させる」このLivos(リボス)社の取組みは、その後、ドイツのエコテスト機関においても高く評価されています。
Livos(リボス)の性能〜浸透性塗料とは〜
リボス自然健康塗料は亜麻仁油を主成分とした浸透性のオイル(塗料)で、木が持つ本来の調湿性を妨げないため、木部の状態を常に健康な状態で保ちます。
ペンキやウレタンなど、合成樹脂を含んだ塗料で覆われた木部は、余分な湿気を放出することができません。溜まった湿気は塗膜と木部の間に留まり、塗膜の膨れを発生させ、経年することでヒビや剥がれに繋がります。
亜麻仁油がベースのリボス自然健康塗料は、分子の小さな亜麻仁油が木の導管に深く浸透し、硬化密着します。木部に浸透した亜麻仁油は、湿気(気体)の吸放湿は妨げませんが、水(液体)は入りことはできません。
ペンキやウレタンなど、合成樹脂を含んだ塗料は非常に強固な塗膜を形成しますが、水や湿気の出入りができません。しかし、経年劣化により塗膜にヒビや剥がれが発生すると、その隙間から水や湿気を吸い込みます。浸水した水分は強固な塗膜が原因で多湿状態となりカビなどの不朽菌の温床となり、その結果、次第に木が腐りやすくなります。
このように木の性質を保ちながら、塗装することで人にも木にも優しいのがLivos(リボス)の塗料です。木にはいろいろな特性があります。
木材の調湿性
木材は高い吸放湿性能を持ち、室内の湿度を一定に保つ働きがあります。室内の湿度を快適に保つことで不快感を解消します。
木材の断熱性
木材は無数の細胞から、それひとつひとつに熱を伝えにくい空気を含んでいるため、高い断熱性を誇ります。そのため、暖房時の床面と周辺壁の温度差が小さく、室内環境を均一的な温度に保ちます。
塗装の違いによるリラックス効果
浸透性オイルなど塗膜をつくらない塗料では無塗装と同様おリラックス効果を示しますが、木部全体を塗膜で覆ってしまう塗料では金属に近いストレス反応を示します。
木質の室内では落ち着きと集中力を高めます
ある小学校で、木製の机と椅子を導入したところ、子供達が「物事に熱心になった」「あくびがあまりでなくなった」といった良い傾向が変化が多かったという調査結果が出ています。
Livos(リボス)の製品
Livos(リボス)の浸透性着色オイル、カルデット
弊社でよく使うのはカルテッドという内部でも外でも使える塗料です。天然成分の亜麻仁油が主成分で木材保護と紫外線保護効果を発揮します。前述したように木の呼吸を妨げず、良く伸びるのでとても経済的な塗料です。
Livos(リボス)のウッドオイル、クノス
クノスは三分ツヤのある内装用クリア塗料です。塗り重ねることでツヤを増し、通気性を保ちながら撥水効果も高まるため、汚れやすい床や水回りに適した製品です。
Livos(リボス)のウッドオイル、アルドボス
アルドボスはクノスと違いツヤのない内装用クリア塗料です。塗家具、木工品に最適の深みのある仕上がりで、撥水効果があり木目を美しく引きたてくれ、室内のあらゆる木部に使用できます。広葉樹・針葉樹両用のクリアオイルで、深みのあるあめ色の仕上がりとなります。
Livos(リボス)の高耐候性着色オイル、タヤエクステリア
タヤエクステリアは無農薬・有機栽培の亜麻仁油が主成分で、木材保護、紫外線保護効果を発揮し、木の呼吸を妨げず、耐候性・防水性を強化した日本の自然環境に適した天然成分の高耐候性自然塗料。
タヤエクステリアは、天然鉱物顔料やオイル成分の比率を日本の環境に合わせて開発されました。天然鉱物顔料が紫外線からの保護、オイルやワックス成分が高い撥水効果を発揮します。
Livos(リボス)の塗りつぶし用自然塗料、アメロス
光沢のある塗りつぶし用カラーペイント、カントリーテイストで優しく温かみのある風合いに仕上がります。柔軟で弾力性があり、内・外装共に高い耐候性を発揮。
Livos(リボス)の蜜蝋オイルワックス、ビボス
オイル塗装後の仕上げ、メンテナンス用の蜜蝋オイルワックス。植物オイル+蜜蝋ワックスなので施工が簡単。
Livos(リボス)の蜜蝋ワックス、グレイボ
木部オイル塗装面の保護や柱・家具の汚れ落とし、手垢防止、静電気カット効果もあります。
Livos(リボス)のメンテナンス用ケアセット
木製家具や床のアフターケアとして、中性ナチュラルクリー「トレナ」とポリッシュオイル「ドライアデン」のメンテナンスキット。
Livos(リボス)のホームワックスクリーナー、グラノス
一度で汚れ落としとワックがけができる、合成界面剤や有機溶剤等を一切使用しない無臭で乾きやすい天然ワックス&クリーナー。
Livos(リボス)の室内用天然水性エマルション、デュブロン
無機質系壁材およびオガファーザーNewに適した静電気を防ぐ室内用水性エマルション。透湿性と呼吸性がよく、快適な室内空間を作ってくれ、数年後、壁が汚れた時に重ねて塗装ができます。
このデュブロンはホワイトですが、ここに着色する顔料としてウラがあります。土壌・天然鉱物顔料仕様のため人体にも安全です。
人と環境にやさしいウッドチップの再生紙の塗装下地壁紙、オガファーザーNEW
イケダコーポレーションでは壁紙材も取り扱っています。ビニルクロスのように汚れには強くないですし、水にも弱いですが、汚れたら上からデュブロンを重ね塗りするだけで済むので、改装毎の貼り替えに比較して大幅に割安で、コストと環境のバランスのとれた壁紙です。そのため、ビニルクロスのような石油由来の嫌な匂いがありません。
Livos(リボス)を取り扱うイケダコーポレーションのHPはこちらからどうぞ。
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