破風の色で印象が変わる
現在進んでいる千葉県柏市の新築住宅のプロジェクトでは、外部の塗装が終わりました。
全体のイメージは設計時に出来上がっているので、部分部分の色はイメージ通り。しかし、屋根のある部分を塗られた時に、色によってイメージが大きく変わるんだなと、改めて感じたのが、屋根の破風でした。
それは、屋根のガルバリウム鋼板が張られただけでも印象は変わりました。
これがガルバリウム鋼板が張られる前の写真。
次が屋根にガルバリウム鋼板が張られた時の写真。
屋根が張られただけで締まった気がします。
次に屋根の正面に塗装される前の破風が張られた状態。
屋根の正面の白い部分が破風です。
次にその破風が塗装された状態。
破風を屋根の同じ色に塗っただけで、印象が大きく変わったなと感じました。
この時に、色を1つ1つちゃんと選んでいることがとっても大切なんだなと改めて思いました。普段何気なくやっていること。それが建物の印象を大きく変えてしまう。
外壁の鎧張り
今回のプロジェクトでは、2種類の外壁材を使っています。
3方向(東・北・西)をガルバリウム鋼板とし、南側の正面のみを板張りにし、その板の張り方を鎧張りという張り方にしています。
通常の板張りではなく、鎧張りという段々になる張り方にすることによって段差がしょうじ、影ができ、その影が建物に表情を作ります。
早く、周りの養生が取れて、鎧張りの正面がみたいですね。
3方向の外壁については、こちらの記事からどうぞ。
「金属サイディングの外壁〜柏の家2(回遊する家) Project Vol.13〜」
2階のシナ合板
この柏の家2(回遊する家)Projectの前回のBlogで、2階は漆喰を塗ると書きました。
「1階(シナ合板)と2階(漆喰)の内装仕上の準備〜柏の家2(回遊する家) Project Vol.14〜」
ただ、全てを漆喰にするのではなく、一部をシナ合板にしています。
そのシナ合板が張られたことにより、家形の中に家形が入り、小さな小屋が家の中にあるようです。
シナ合板は、板の隙間を開けて張る目透かし張りとしていて、この目透かし張りは「松戸の家3(ゲルのある家)」でも採用しましたが、この間を開ける目地をどのように通すか、現場任せにせず、時間をかけて決めています。
オープンハウスの予定
柏の家2(回遊する家)Projectでは、建主に引き渡す前に中を見学できるオープンハウス(内覧会)を開催する予定です。その告知は、こちらHPや下記の弊社のSNSでも発信するので、チェックしていただければとおもいます。
前回の構造見学会では間取りの評判がよく、なぜこのProjectの副題が「回遊する家」なのか、見学していただけるとよくわかると思います。
「家事動線が好評だった見学会〜柏の家2(回遊する家) Project Vol.09〜」
今のところ、オープンハウスの予定は6月27日(土)、28日(日)を考えていますが、多くの方に見てもらいたいというよりは、これから家づくりを考えている方にちゃんと説明をしながらご案内をしたいと考えているので、1日、おそらく5組程度の案内を考えています。
建築設計事務所のSNS
弊社のSNSでは、HPの載せている写真以外の写真やイベントの情報などをアップしているので、時間があるときにチェックしていただけると幸いです。
弊社に興味を持ってくれてフォローしていただけると、いち早くイベント情報などを届けることができますので、ぜひフォローをお願い致します。
一緒に家づくりをする工務店、株式会社助川工務店
柏の家2(回遊する家)の家づくりを一緒に進めてくれるのは、千葉県柏市にある工務店、「株式会社助川工務店」さんです。
明治20年創業の老舗の工務店。
西暦だと1887年に創業されています。
そうなると、今年の2019年で132年。
助川工務店さんとは、今まで
松戸の家3(ゲルのある家)
松戸の診療所(無垢な診療所)
我孫子の家1(路地裏のある家)
と3つの仕事を一緒にさせてもらっています。
今はだいぶ寺社の仕事が少なくなっているようですが、昔は宮大工としても職人仕事をされていて、昭和61年(1986)に三代目の助川秋蔵さんが、労働大臣より 「現代の名工」 として卓越技能賞受賞されています。
自社設計施工をしながら設計事務所とも多く仕事をされてますし、自社大工を育ている工務店で、経験・知識・引き出しが豊富な工務店だと、いつも一緒に仕事をしながら感じます。