明かりがついた我孫子の家1(路地裏のある家)
千葉県我孫子市で進んでいる集合住宅のフルリノベーションプロジェクトで、養生が外れ、仕上げが見えるようなり、照明も取り付けられ、現場に灯りがともりました。
住まい手と工務店とみんなでDIYで張ったレンガタイルの壁。
住まい手と一緒にレンガ張りDIY〜我孫子の家1(路地裏のある家) Project Vol.10〜
外壁側の窓枠を濃いグレーで塗ったことにより、引き締まった感じがする。
リノベーション前は、玄関に入ると廊下があり、上の写真だと、右側の壁の向こう側にキッチンがありました。
廊下の幅は通常の住宅に比べれば狭かったわけではないですが、壁に挟まれていることで、玄関に入った時に狭く感じたので、廊下とキッチンの間の壁を壊し、カウンター越しで廊下とキッチンが一体空間になるようにしたのと、キッチンの先にリビングダイニングが見え、さらには窓の外が見えることで、視覚的にも開放的な玄関をデザインしました。
鍵などを置く場所として、廊下とキッチンの間にはカウンターをもうけました。
もしかしたら、ここでバーカウンターみたいなこともできるかもしれませんね!
友達を呼び、料理を作りながらカウンターを挟んで飲む。
そんな使い方も面白いと思う。
広くなった水回り
リノベーション前の水回り、トイレと洗面所は別々になっていました。
しかし、住まい方などを考え、トイレと洗面所を1室にし、広い水回りとして設計。
また、こちらの住まいは、最初に訪れた時から風が抜けるのが気持ちいいなと感じていたので、水回りにも風を通したいと考えていました。
そこで、洗面所と玄関の間の壁に窓を設けることで、風が抜けるようにしたのと、玄関が明るくなるように考えました。
お風呂は、住まい手が浴槽に入らないということで、シャワーブースとし、そのシャワーブースにも窓を設けることで、シャワーブースと洗面所を風が抜けるようにしました。
シャワーブースのガラスの向こうはリビングで、リビングの光を洗面所まで届けたいと考え、ガラスにしました。
オリジナルの引戸
扉を作るとコストがかかってしまうのですが、主寝室とリビングダイニングを仕切る扉はこだわりました。
引き込みができる引戸とし、扉の上下で仕上げを変えました。
リビングダイニングと主寝室を透けない素材で作った建具だと奥行き感がなくなってしまいます。
しかし、透ける素材だとリビングから主寝室のベッドがまる見えになってしまいます。
そこで、引戸の上と下で透明度を変え、上は開放感を感じられるように透明にし、下はリビングに座った時にベッドが見えないように透明度を低くしました。
撮影前にむけCONDE HOUSEの家具が搬入されました
今回の住宅では住まい手のご厚意により撮影をすることができるのですが、その撮影のためにCONDE HOUSEの家具を入れて撮影をします。
CONDE HOUSEのダイングテーブルとダイニングチェア。
撮影用の家具にCONDE HOUSEを選んだのは、知人が働いていることもありますが、何よりもデザインと座り心地がいいので、CONDE HOUSEの家具を入れて撮影をしてもらいます。
今回共に仕事をする工務店は、株式会社助川工務店
我孫子の家1(路地裏のある家)で一緒に仕事をさせていただくのは、千葉県柏市に会社を構える「株式会社助川工務店」さんです。
株式会社助川工務店さんは、明治二十年(1887年)創業の老舗の工務店で、助川工務店さんとの仕事は、今回で3件目。
初めての仕事は、千葉県松戸市の「松戸の家3(ゲルのある家)」の新築住宅。
2件目は、こちらも千葉県松戸市で設計をさせていただいた診療所のリノベーションプロジェクト、「松戸の診療所(無垢な診療所)」です。
木、木造に精通していて、寺社仏閣を手掛ける技術がある職人さんをかかえており、現場の管理などもしっかりしているので、安心して仕事をお願いができる工務店さんです。
独立してまもない設計事務所が、創業100年を超える工務店と仕事を一緒にさせてもらっており、巡り合わせに感謝する今日この頃です。