養生が外れた現場
千葉県我孫子市の集合住宅の1室をフルリノベーションプロジェクトが、終わりに近づいてきました。
引渡しに近づき、塗装が終わったり、今まで養生で隠れていたフローリングが姿を現しました。
住まい手と工務店の助川工務店の方と一緒に張ったレンガタイル。
前回のBlogでは目地が入っていない状態でしたが、目地が詰まったレンガタイルの壁はカッコイイ!
窓の枠は、全体がしまるように濃いグレーで塗装しました。
上の写真は目地が入ってないので、レンガタイルの隙間が白っぽく見えます。
その部分に目地が詰まることで、グッと引き締まった感じがします。
キッチンの内部は水回りということもあり、白いペンキで塗装しました。
そのキッチンから土間のレンガタイルの壁を見ると、枠の木部が額縁のようになり、絵画のように見えて好きなアングルです。
お気に入りの船舶照明
今回の住まいでは、玄関とお風呂に船舶照明の※ブラケットを取り付けました。
弊社や弊社の並びに作ったOne Tableでも船舶照明をブラケットライトとして使っていますが、今回は初めて壁からぶら下がっているような形の船舶照明のブラケットライトを使ってみました。
※ブラケットライトとは、壁に取り付けられた照明のことを言います。
今回初めて使ったブラケットライト。
遠目からだとエイジング加工した雰囲気がわかりませんが、時間が経つうちにピカピカだった真鍮がくすんできて、古材のレンガタイルとの相性がよく、また、天井が近いということもあり、想像していた以上に影が綺麗で、この船舶照明を選んでよかったです。
2種類の無垢フローリング
今回の住まいでは、2種類のフローリングを使っています。
1つは杉の無垢フローリング。
もう1つはナラの無垢フローリングです。
フローリングの種類を分けたのは、部屋によって過ごし方が違うからです。
杉の無垢フローリングを張ったのは主寝室で、主寝室では住まい手がストレッチをするということなので、柔らかい杉を選びました。
また、杉の香りにはリラックス効果があるので、気持ちよく眠ってもらえたら思い杉にしました。
ナラの無垢フローリングは、リビングダイニングと廊下です。
こちらは、住まい手が傷やフローリングの隙間を気にされていたので、硬めのナラを選びました。
住まい手のインテリアにもナラの方が似合うということもありナラにし、全て杉にしてしまうとちょっと和によりすぎるかなと思ったもので。
白い壁とグレーの壁
我孫子の家1(路地裏のある家)では、既存の壁を見せたグレーの壁と、自然塗料の白い壁があり、見る方向によって全てグレーの壁に見えたり、白い壁だけが見えたりします。
この2面性のある壁については、別の機会に説明したいと思います。
今回共に仕事をする工務店は、株式会社助川工務店
我孫子の家1(路地裏のある家)で一緒に仕事をさせていただくのは、千葉県柏市に会社を構える「株式会社助川工務店」さんです。
株式会社助川工務店さんは、明治二十年(1887年)創業の老舗の工務店で、助川工務店さんとの仕事は、今回で3件目。
初めての仕事は、千葉県松戸市の「松戸の家3(ゲルのある家)」の新築住宅。
2件目は、こちらも千葉県松戸市で設計をさせていただいた診療所のリノベーションプロジェクト、「松戸の診療所(無垢な診療所)」です。
木、木造に精通していて、寺社仏閣を手掛ける技術がある職人さんをかかえており、現場の管理などもしっかりしているので、安心して仕事をお願いができる工務店さんです。
独立してまもない設計事務所が、創業100年を超える工務店と仕事を一緒にさせてもらっており、巡り合わせに感謝する今日この頃です。