外壁の色はプラネットジャパンの塗料
新築住宅の現場が進んでいる愛知県名古屋市のプロジェクトでは、板張りの部分があります。以前のBlogで外壁の板張りが終わっている部分の写真を載せています。
「省エネ対応の吹付断熱材〜名古屋の家1(対峙しない家) Project Vol.16〜」
今回は、外壁の板張りで採用した塗料についてまとめたいと思います。
弊社では内部でも外部で木を使う場合はなるべく着色をせず、木そのものの色の風合いを大切にしたいと考えており、クリア塗装を選択するようにしています。しかし今回は広い面積で外壁の板張りをすること、建主のイメージ、敷地の状況と家のデザインなどを考え、外部を全体的に落ち着いた色にし、内部を明るい色で設計しました。
その外部の板張りに選んだのがPlanet Japan(プラネットジャパン)の塗料です。
プラネットジャパンについては以前から知っていましたが、独立してからは採用していませんでした。今回採用に至ったのは、プラネットジャパンの方が飛び込みで営業にこられて、説明を聞き、色の風合いなどが進んでいたプロジェクトと合い、採用することにしました。
プラネットジャパンとドイツのKreidezeit(クライデツァイト社)
プラネットジャパンは、自然塗料の先進国であるドイツのKreidezeit(クライデツァイト社)とパートナーシップを結んでいる、自然素材の建材を取り扱う会社です。
クライデツァイト社は、ドイツでは自然塗料のメーカーとして常にトップクラスの評価を得ている会社で、クライデツァイト社の誕生は、現社長のツィーゼマン氏が青空市場で有機野菜を販売する傍ら、化学物質を一切含まない伝統的で安全な塗料や壁材の作り方をわかりやすく説明していました。これがいつしか評判となり、自然塗料メーカー“クライデツァイト社”が1988年に誕生しました。
EU諸国では2010年1月11日までにVOC(※1)の基準値を1L当たり400まで(木部油性塗料の場合)に)に規制することが義務付けられましたが、クライデツァイト社ではこれに先んじて溶剤を全く含まない自然塗料を製造しています。現在は天然の松の油(バルサムテレピンオイル)を溶剤とする塗料も並行して製造していますが、今後、無溶剤のものが主流になっていくそうです。
(※1)VOC とは、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略称で、塗料、印刷インキ、接着剤、洗浄剤、ガソリン、シンナーなどに含まれるトルエン、キシレン、酢酸エチルなどが代表的な物質です。(経済産業省より引用)
プラネットジャパンの自然塗料プラネットカラー
クライデツァイト社とプラネットジャパンの共同開発によって生まれた「自然塗料プラネットカラー」は、100%植物油と植物性ワックスを使用した浸透性の純自然塗料で、無垢材の特徴を最大限に引き出し、人と環境にやさしく安全な塗料です。
プラネットジャパンの自然塗料プラネットカラーの特徴は、
・天然成分だけを使用し、原料を明記、公表しているの安全、安心。
・内外部どちらも一度塗るだけで撥水し、美しい色合いを長時間保ちます。
・粘度が低くさらさらしているので、簡単に塗れて乾燥も早いのが特徴。
・少量で広い面積を塗装することができます。
この原料を明記、公表していることが、弊社では採用を決める大きなポイントです。
プラネットジャパンのウッドコート#10シルバー
プラネットカラーには用途に合わせた多くの種類の塗料があります。
プラネットカラーシリーズのクリア仕上げ(内装)
・グロスクリアオイル
・ハードクリアオイル
・ラッペンワックス
・ベーシッククリアオイル
プラネットカラーシリーズの無溶剤タイプクリア/着色仕上げ(内装)
・ウッドコートNSシリーズ
プラネットカラーシリーズの半透明着色仕上げ(内・外装)
・ウッドコート
プラネットカラーシリーズの塗りつぶしタイプ着色仕上げ(内・外装)
・プラネットOPシリーズ
使う用途によって選ぶ塗料が変わるため、プラネットジャパンの下記のページを確認していただくとわかりやすいです。
「自然塗料プラネットカラー」
今回採用した塗料は、外部なのでウッドコートを選び、#10シルバー色にしました。色を選ぶときはカタログに載っている色見本だけで選ぶことはせず、塗料を塗る板材などを工務店から送ってもらい、実際に塗ってから建主に確認してもらって決定するようにしています。
外部の木部の塗装は、メンテナンスを考慮すると着色するのが紫外線対策には一番いいと思っています。木は経年変化をして表情が変わるため人工物では作り出せない風合いを見せてくれますし、経年変化という時間を楽しませてくれます。しかし、自然のものなので痛むためメンテナンスが必要になります。そのメンテナンスのことを考え、耐候性がある材料(樹種や塗料)を選んでいます。
今回の家づくりのパートナーは株式会社ザイソウハウス
株式会社ザイソウハウスさんについては、下記の記事で紹介していますのでこちらをどうぞ。
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