既存住宅の地盤調査の結果
中古住宅を住宅兼店舗(飲食店・カフェ)にリノベーションするプロジェクトが千葉県柏市で進んでおり、前回のBlogで既存住宅がある状態で地盤調査をしたことを書きました。

「中古住宅の地盤調査と内部解体工事〜柏の家1(カフェのある家) Project Vol.07〜」
その結果、残念ながら地盤改良が必要との調査結果が出てしまいました。残念ながらというのは、予算があまりにも少ないので、見えない部分に予算を割かなければいけないため、残念、というのが正直な気持ちです。ただ、それよりも今の段階で地盤調査が必要ということがわかり、対応できるということは、残念、という気持ちを上回る、よかった、という気持ちでいます。
新築住宅であれば更地になっているときに建物を建てる範囲で地盤調査をして、地盤の補強が必要となれば、家の土台となる基礎の下地に土の表層の部分を改良する表層改良、穴を掘りながらセメントの柱を作っていくセメントミルク工法など色々な工法があります。
それでは、既存住宅では既に住宅が建っている状態で家を支える基礎の下をどのように改良するか。
既存住宅の地盤改良に採用した薬剤注入工法
通常、地盤改良は家の基礎の直下を改良します。しかし既存住宅がある場合、既存住宅を持ち上げることも、移動させることも費用も敷地面積も必要なため、今回は薬剤注入工法を採用しました。
薬剤注入工法は、2種類の液体を混ぜると温度が上がり硬化させて地盤改良する工事です。

混ぜるものは、1つがケイ酸ナトリウムと水を混ぜたもの(A液)。もう1つが普通ポルトランドセメント、サンコーポールL、水を混ぜたもの(B液)。この2つを混ぜたものを注入します。
サンコーポールLとは、緩結タイプの無機系懸濁型水ガラス系グラウト用硬化剤で、毒物及び劇物を全く含まない安全性の高い薬剤です。

今回は既存住宅が経っていることと、地盤改良する場所が狭い場所のため、トラックの上をプラントとして作業しました。


2種類の液体を作って、地盤に注入する前にゲルタイムを確認します。

2種類の液体を攪拌してい、その時間を計測。


調合された2種類の液体を攪拌していくと、粘性度が高くなり、17秒後にはほぼ固まっていました

硬化時間が確認しながら、注入する場所では養生して先行して削孔していました。

2種類の液体がゲルタイムが確認できたところで、薬剤注入していきます。


内部も削孔し、そこに薬剤を注入していきます。

薬剤を注入していくと地盤の中に薬剤が浸透するのでしばらくは何も起こりませんが、しばらくすると注入している場所から薬剤が溢れてきました。

その溢れ具合を見計らって、注入具合を判断し、薬剤注入工事は終了です。
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