2007年3月8日 スペイン/バルセロナ8日目
バルセロナに滞在して8日目。
天気は晴れ。
この日撮影したのは、197枚。
使ったお金は、€108.00(¥152.57(七十七銀行参照))。
今晩、夜行バスでマドリードに向かうため、前日にチケットを購入したバスターミナルで一日中本を読んで過ごそうと思ったけど、大きなバッグをロッカーに預けてフラフラとあてもなくバルセロナを散策してみた。
そうしたら思いがけない教会を見つけた。内陣の後ろに列柱があり、今までみたことがない、神殿のような教会だった。
今まで訪れたことがない海の方に行ってみると、クルーザーがたくさん停まっていて、リゾート地のようだった。
更に、自分が持っている地図にはなかった、ロマネスク教会を発見。おそらく人生初めてのロマネスク教会。ゴシック建築とは違い、質素で素材が伝わってくるロマネスク建築は素晴らしい。回廊があり、内部は装飾性がなく、構造と光が強調された作り。今回の旅の目的、シトー派の修道院や教会は見られるだろうか。
(※最初は旅をしていた時の日記の感想をそのまま書いています。)
バルセロナの最終日
バルセロナでお世話になった宿、「Ideal Youth Hostel」。
初のドミトリーで過ごした1週間は、不慣れということもあり結構寝不足になったけど、住めば都。
ドミトリーのため、出かけている時の荷物の管理が心配だったけど、何事もなく過ごせた。明るくなってもまだ寝ている他の宿泊者に「Good By」を言って、宿を後にし、バスターミナルに荷物を預けて、街をぶらぶらしてみた。
3日目に気になっていたピカソ美術館
バルセロナに来て3日目にたまたま見つけたピカソ美術館の中庭が印象に残っていて、その時は他の建築を見て回るのに時間がなくてじっくり見れなかったので、また訪れたピカソ美術館。
Grand Tour 2007 回顧録 スペイン・バルセロナ Part-3
門から見ると、建物の下を抜けた先に明るい空間があり、その先に行ってみたいと思う。
中に入ると中庭があり、その中庭に面して階段があります。
この中庭のことをパティオと言い、パティオ(patio)とは、スペイン語で「中庭、裏庭」という意味です。
パティオは壁や建物に囲まれた屋根のない屋外の庭で、バルセロナを歩いていると狭い路地に面して2、3階建ての集合住宅が多く、パティオが光を取り入れる空間となっているように思える。
ピカソ美術館には、他の場所にもパティオがあり、このパティオに面して階段があって、その階段の下を使った席は真夏などに日差しを避けながら休憩できるんだろうなと思える、とっても気持ちがいいパティオでした。
壁に囲まれたパティオから見る空は、プライバシーが守られた自分たちの空間となっていました。
ぶらぶらして見つけた異空間
ピカソ美術館の後、特にあてもなくぶらぶらすることに。
スペインは治安が悪いと聞いていたので、訪れる前は心配だったんだけど、スペイン人は陽気でとっても助かった。
好き好んで細い路地を歩くようにして、ぶらぶらしていた。
その細い路地を抜けて広い空間に出た時に見つけた教会。
気になって入ってみたこの教会がとってもよかった!
La església de Santa Maria del Mar(サンタ・マリア・ダル・マル教会)
中に入って見ると、光が抑制された空間でした。
内陣の後ろに列柱があり、空間が列柱で空間が別れていることで、中央部が象徴される空間になっていた。
外に出て見ると、どうやら自分は裏口から入ってしまったようで、正面のステンドグラスから光が入り、とっても幻想的な空間となっていました。
バルセロナの街並み
バルセロナというか、イタリアなどのヨーロッパで気持ち良さそうだなと思える空間が、外部空間だ。
外部空間とガラスとブロックが気になって、見学した本には載っていない建築。
内部に入ると、石で積み上げられた組積造で柱とアーチの梁が作られ、屋根は軽くすることも考えられてだろう、木造で作られていました。
街を歩いていると、突如3本の煙突が目に入って来た。
ちょっと違和感がある景色だけど、おそらくこの煙突はこの地域の人たちにとって大切な建築物なんだろう。
Sant Pau del Camp(サンパウ・デル・カンプ修道院)
バルセロナの最後に出会った修道院。
この旅で、フランスの修道院を訪ねる予定だっただけに、バルセロナでロマネスク様式の修道院に巡り会えたのはよかった。
ゴシック建築のような装飾性がなく、質素な佇まい。
サンパウ・デル・カンプ修道院についてはなんの情報もなかったこともあり、中に入って驚いた。
中に入ると回廊があり、外観からは想像できない空間。
回廊を支える柱はアラブの影響が見て取れる独特なアーチ。
回廊に囲まれた中庭には白い石が敷かれていて、光が中庭に届くことでその石の白さが回廊を明るく照らしているようだった。
内部に入ると、回廊とは打って変わって、光を最小限に取り入れた、薄暗い空間となっていました。
自分が建築を目指した理由の1つとして、安藤忠雄さんの存在があります。
その安藤忠雄さんが青年期にヨーロッパを旅した時に何度も読んでいた「粗い石」という本があり、自分もこの旅の前に読んでいて、そこに出てくる修道院のことが気になっていたので、まさかバルセロナで光を抑制した修道院を体験できるとは。
影響を受けた安藤忠雄さんことについては、この記事の一番下にあるリンクの記事に書いてありますので、読んでみてください。
サンパウ・デル・カンプ修道院を後にして、まだ時間があったので街を散策。
バルセロナの細い路地とその細い路地を抜けた時に出会える広場が好きで、その広場に集まる地域の人たちを見ると、日本でもこういった光景をみたいなと、いつも思う。
Grand Tourに出た理由
なぜ、ヨーロッパの建築を見て回る旅、Grand Tourに出たか。
その理由は、こちらのブログに書いたので読んでみてください。
建築の大学を出ていない者が「建築家」に憧れヨーロッパを旅した日々
これまでのGrand Tour(建築行脚)2007
これまでのGrand Tourの記事はこちらから
「Grand Tour 2007 回顧録」
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