高知市内の木材市場を見学
朝の早い時間に、2019年に建主と一緒に高知を訪れた時にも見学させてもらった協同組合高知木材センターを見学させてもらいました。
倉庫には木目が綺麗な木材がたくさん並んでおり、このような木材を目の見える、肌で感じられる部分に多く採用したいと、ここを訪れる度に思います。
こちらは、高知木材センターの隣にある、バイオマス発電用の木材置き場。専焼用として高知県の未利用木材100%採用しているらしいです。
タナクリームが新型コロナウイルスを不活性化し、ひび割れしにくくなりました
高知視察最終日のメインは、こちらも以前の土佐材産地見学ツアーで訪れた田中石灰工業株式会社さんの工場です。
こちらの工場は、私が見たいというよりも同行していた高知県庁の職員さんが見たいということで見学させてもらいました。以前、見学させてもらった時の記事はこちら。
「タナクリームと土佐漆喰(とさしっくい)の工場見学」
ただ、コロナ以前とコロナ後でタナクリームの機能に新たな効力と新たな機能が加わりました。それは、タナクリームが新型コロナウイルスを99.98%不活性化させる効能があり、さらにCNFが配合されたことによりひび割れにくくなりました。
CNFとは、セルロースナノファイバーの略で、直径が数百ナノメートル以下になるように微細化した植物繊維です。植物由来のため環境負荷が小さく、軽量で強度が強いため様々な素材の補強材として研究がなされている新しい素材です。
以前の記事にも書いてありますが、こちらは土佐塩焼灰焼成用土中竈。
土佐塩焼灰焼成用土中竈に石灰岩(CaCO3)とコークス、塩を入れて700℃以上(工場では、900℃までになるとのこと)になるように加熱し、この加熱で二酸化炭素(CO2)を揮発させ焼成し、生石灰(CaO)を作ります。
土佐塩焼工法とは、特有の徳利型土中竈を用いて、原料と燃料を交互に投入し、塩類を添加して焼成する工法で、鉄分、シリカ、アルミナという不純物を除去し、消石灰の平板状結晶を発達させる効果があります。
この熱色を見ていただければ感じ取れるかと思いますが、コークスを入れるととても熱いです。
前回と同様にこの竈の下の部分も見学させていただきました。
下の写真の奥に作業している方がいるかと思います。
この狭い場所に入って焼成された生石灰を取り出し、選別作業をします。これだけの作業をしていると、土佐漆喰やタナクリームは昨日から考えて決して高くない素材だと思います。
高知で見たかった建築の1つ、竹林寺納骨堂
高知には、私が下積み時代に所属していた内藤廣建築設計事務所の建築があります。その建築が「高知県立牧野植物園」と「高知駅」で、こちらの記事で軽く触れています。
「高知j嶺北地方の地域づくりを見学」
その高知県立植物園の近くにもう1つ訪れたかった建築があります。それが竹林寺納骨堂。
竹林寺は五台山にあり、四国霊場第三十一番礼所です。
こちらの本坊と庫裏を建築家の堀部安嗣さんが設計されています。
大谷石と瓦の敷石。
竹林寺には名勝庭園があり、こちらの書院から入ります。
こちらが名勝庭園で、平成16年(2004年)に国名勝指定されました。
書院をぐるりと取り囲むように広がるこの庭園は、地割・意匠が異なる三つの区域が一体となっています。
江戸後期に確立した池泉庭園の定型が土佐にも伝わり、水と石に囲まれた五台山の風土を活かして作庭されています。
竹林寺の奥にひっそりと納骨堂があります。
こちらは入り口に向かって下っており、納骨堂自体が低く抑えてあるので、地中に入っていくような感覚になりました。内部も見学させていただき、静寂で神聖な空間でした。
納骨堂の写真は私のSNSにアップしていこうと思っています。
空港に向かう途中で見つけた農園レストラン「トリトン」
トリトンの外観は倉庫のようなインダストリアルな雰囲気があるなと感じ調べてみると、国内最大規模の生糸生産量を誇った藤村製糸が操業を停止するにあたり、工場の一部を譲り受け、リユースした建築とのことです。
トリトンにはベーカリーとレストランがあり、上の写真の左側に見える白い建物がベーカリーです。
製糸場ということからか、屋根にはトップライトや中庭があり、この中庭があることで明るい空間となっています。内部はインダストリアルな雰囲気で、元々の工場の柱などを活かし、そのデザインに合うように壁やテーブルは木で濃い色で塗装されていました。
こちらの建物がベーカリー。敷地が広く、緑がちゃんと植えてあるので切り取り方によっては田園風景のように見える雰囲気のある場となっていました。
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