高知には内藤建築がたくさんあるんです!
マイプロメンバーやツアー参加者と一緒に高知の苓北地方に行ってきました!
苓北地方には、ふるさとという最前線とう講座をきっかけに知り合った川村夫妻が移住していて、苓北地方で地域活性の活動しています。その川村さんの案内で苓北地方をいろいろ見学して来ました。
その苓北ツアーに行く前に、前乗りをして、下積み時代にお世話になった内藤廣さんが設計した建築を見てきました。
高知駅
高知駅は、内藤廣設計事務所でチーフの下で模型や図面の修正などで少しだけだけど関わることができました。
自分が少しでも関われた建物だからこそ実際に見たかった建築です。
ヨーロッパでも色々な駅を見てきたけど、新しい駅として、私は内藤さんが設計した駅が好きだ。
個人的な意見になってしまうが、内藤さんは木造や鉄骨、コンクリートなど、素材をうまく調合していて、表面的なデザインで終わらない設計が好きです。
高知駅では、高知の森林県にふさわしく木造大架構で、さらにホームを覆う屋根が鉄道用地を超えて道路用地に着する国内初の試みをしている。
この大屋根が駅の外側の通路を覆っているので、雨の日などは非常に助かる。
牧野富太郎記念館
高知市郊外の五台山山頂に建っている牧野富太郎記念館は、日本植物分類学の基礎を築いた一人として知られている故牧野富太郎博士が94年の生涯において収集した膨大な植物標本と書籍を収蔵研究し、紹介するための施設です。
建物は、高知特有の風と豪雨に対応することと主要部を木造でつくることが求められたため、庇を周囲の樹木より低くし、地形に沿った大屋根を木造と鉄骨でつくられていました。
牧野富太郎記念館は1999年に竣工していて、内藤さんの本や雑誌でよく見かけていたので、ずっと訪れたかった建築です。
牧野富太郎記念館にはバスで行ったですけど、そのバスがレトロでよかった。
床に板が張られていて、使い込まれた雰囲気が床から感じることができる。
バスに乗っていて親切だなと思ったのが、時刻表に通過したら「通過しました」という札がかけられていたこと。
地方やヨーロッパを回っていた時に、定時になっても電車やバスが来ないと、これはすでに行ってしまったのか?、まだ来てないのか?、わからず不安になったことが何度もある。近くに人がいれば聞けば済むが、こうゆう時は大抵周りに人がいなくて聞けない。特にヨーロッパを回っているときはスマホなんていう便利なものがなかったので、とっても不安だった。
沢田マンション
高知で有名建築物の1つに間違いなくあげられる沢田マンション。
沢田マンション、通称「沢マン」。
このマンションがなぜ有名かというと、沢田嘉農(かのう)さんがアパートを持ちたいという夢から、10年以上かけて自身で沢マンを造りあげたんです。
今でいうDIYですね。ただ、DIYの域を超越している。
DIYだから、これほどの規模だけど建築確認を取っていないという。
通常であれば、住宅でさえ建築設計図面を役所や確認審査機関に持ち込み建築確認の申請をし、建築基準法に適合しているか審査を受け、許可がおりて設計ができるのですが、その建築確認申請をせず建てたという。
屋上には、思いがけない光景が広がっていました。
屋上には池があり、作業場があり、
さらに庭もある。
さらにびっくりしたのが、屋上にクレーンがあるんです。
どうやってこのクレーンを運んだのかなと思ったら、このクレーンもDIYで作ったということ。
住居は、迷路のように入り組んでいて、まるでイタリアのカッパドキアや行ったことがないが九龍城のようだ。
これが建てれたのは時代的なものもあると思うが、現代でも建っていることが、建築を生業しているものとしては不思議でならない。
高知県苓北ツア1日目
さて、本題の高知苓北ツアーです。
今回の苓北地方を案内してくれたのが、前述した川村さんです。
川村さんは、れいほく田舎暮らしネットワーク事務局長をされていて、「れいほく田舎暮らしネットワーク」にて移住者の受け入れサポートと田舎に住んでからの「地元の人と移住者をつなぐ」活動をしています。
そのため、苓北地方のネットワークが広く、川村さんがいないとなかな巡り会えない人を案内してもらいました。
ご主人の川村幸司さんは、立命館大学卒で、7年前土佐町へUターンし、れいほく田舎暮らしネットワークの事務局をされています。
苓北地域への移住者は、昨年1年間で31家族(56名)で、子供のいる家族連れが多く、さらに、 田舎暮らしの本(2013年9月号)では、西日本の移住支援団体TOP3に選ばれており、活動的な団体。
宿泊場所は、高知のほぼ中央の大豊町にある廃校になった小学校をできる限りそのまま活用した「みどりの時計台」です。
目の前には、吉野川が見え、バーベキューやラフティング体験などができるんですよ。夏にくると、アウトドアがしたくなっちゃうだろうな〜。
川村さんの案内で苓北地方で活動している方をいろいろと案内してもらいました。
築100年の伝統的な古民家を利用してゲストハウスをしている、「お山の宿 みちつじ」さん。
高知では、暖炉を使っている家が多くて、都市部に住んでいる人にとっては羨ましい光景だ。
私が暖炉というか、火を見るのが好きだからそう思うのかもしれません。
都市部だと薪の入手が難しいが、高知であればすぐに木材が手に入る。
地域性もあると思うが、できれば火を見て生活したいですね。
夜は、宿泊場所のみどりの時計台で苓北地方で活動している方々のプレゼンを見て、地元の美味しいご飯を食べながら地域のことについて語り合いました。
高知県苓北ツア2日目
2日目の朝は「REIHOKU FARMERS CAFE」にお邪魔して、朝食を食べました。
木造で作られたカフェは、デザインセンスがよく、都市部にあるカフェよりとってもいい空間だった。
パンにもこだわりがあり、美味しい。
次に学校を活用した蒸留所、「吉野蒸溜所」を見学。
人口が少なくなっているので廃校になる学校が多いのですが、学校の体育館は広い空間があるので、活用方法はいろいろとあると思う。
その活用方法の1つとして、まさか蒸留所とは。
高知で印象的なのは、もちろん木材であるが、その木々が多いことで川がとっても綺麗でした。
高知はお米も有名で、棚田も案内してもらいました。
訪れたのが冬だったので寂しい風景だったけど、ここに稲作がいっぱいできれば美しい風景が見れるだろうなと思いつつ、この風景を守ることはとっても大変なんだろうなと思いました。
お昼は川村さんの奥さんがやっているぽっちり堂を見学させてもらいました。
建築をやっているものとしては、とってもいい雰囲気で、ずっと居たくなる建物です。
ツアーの最後は古民家をDIYで直し住み始めたご夫婦の家を見学させてもらいました。
高知の見学を通して、地域で活動?生活している人たちはとっても生き生きしているなと思いました。
これまでに訪ねた地域
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