懐かしい墨出し
現在進んでいる江戸川区のリノベーションプロジェクトで、解体が終わった後の床に、このビルを建てた時に書かれた墨出しを見つけました。
このビルは、築25年経っているので、25年前の墨出しです。
コンクリートの地面や壁に書かれることが多く、マンションのリノベーションなどで解体をするとよく見かけます。
その墨出しの文字がかっこいいと、あえてこの墨出しを見えるようにしたいなと思うことがあります。
今回のリノベーションプロジェクトでは、床を仕上げてしまうので隠れてしまうんですけどね。
墨出しとは
墨出しとは、壁の位置や部材の取付け、仕上げ作業のために、下地面などに心墨、逃げ墨などの印を付けること作業です。
大工さんが墨壺を用いて墨で表示するところから、このように言われたそうです。
なぜこの墨出しが懐かしいのか。
それは、建築の大学を出ていないものが早く建築を学びたいと思い始めたアルバイトが墨出しのアルバイトだったんです。
この墨出しは、以前設計させていただいた美容院のプロジェクトの墨出しです。
現場を知るために始めた墨出しのアルバイト
私は建築の大学を出ておらず、文系の大学を出てから建築の夜間専門学校に通って建築を学んでいました。
その記事については、下記の記事に書いたので、読んでみてください。
専門学校に通い始めた時は、建築の大学を出ている人たちとこれから競い合わなければいけないと焦っていたこともあり、できるだけ建築の環境に身を置きたいと思っていました。
1年生の時に、建築を学び始めた者がどのような場所で建築に関われるのか探していた時に見つけたアルバイトが、墨出しのアルバイトでした。
墨出しは、これから建つ建築の基準線を現場に印をつけていく作業なので、図面が読めないと墨出しができないのと、墨出しは建築工事の初期の段階の作業なので、普段では見ることができない部分を見ることができます。そのため、普段見ている建築の裏側を見ることができるということもあり、墨出しのアルバイトを始めました。
この墨出しのアルバイトは、今思えばとってもいい経験を早い段階でできたなと思っています。
学校の授業で教科書から学び、アルバイト先で実際の建築現場を見て覚える。この反復はとってもよかったなと思います。
ただ、工事現場のアルバイト、特に墨出しは全ての工事のベースになるため朝が早かったので、寝不足が辛かったですね。
現場は都内が多く、代々木方面が多かったので、朝5時過ぎには置きて、6時ぐらいには家を出て現場に向かい、確か7時半には現場に入っていたと思います。
現場について着替えて準備をしたら、8時から現場の朝礼が始まり作業がスタート。現場は17時には終わり、それから夜間学校に行って勉強し、21時過ぎには授業が終わり、家に帰ってから晩御飯を食べて復習などをしてから寝ると、だいたい2時過ぎに寝ていたと思います。
そして、また5時過ぎには起きて、の繰り返しの週6の日々を1年間だけですけど過ごしていたので、この墨出しを見ると専門学校時代の辛かったことを思い出してしまいます。
その時は、現場で指示している現場監督を見かけると、「自分もいつかは指示できる立場になるんだ!」と思いながら墨出しをしていましたね。
また、建築の初期段階で現場を見れたことは、その後の設計のアルバイトの時に、実際の現場がわかっていたということもあり、どのようなことに気を付けないといけないのか、イメージしながら図面が描けていたのかなと思っています。
さらに、墨出しを見ることで学生時代を思い出し、あの時のように頑張らないと!と奮起します!!
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