準耐火構造の下地、タイガーEXハイパー
練馬の共同住宅のプロジェクトは、木造3階建てということで、建築基準法の多くの項目をクリアしなければいけないことを、プロジェクトが始まる一番最初の記事で書きました。
木造3階建てでさらに共同住宅という用途だと「特殊建築物」となり、建築基準法が複雑になります。そのことについては、下記の記事に載せているのでチェックしてみてください。
「東京都練馬区で木造3階建て共同住宅(木3共)のプロジェクトが始まります〜練馬の共同住宅1(3storiesアパートメントハウス1)Project Vol.01〜」
この記事で書いた耐火も建築材料の選定により建築基準法をクリアしているのですが、45分準耐火建築物とするために外壁の下地に吉野石膏のタイガーEXハイパーを採用しています。
タイガーEXハイパーとは
タイガーEXハイパーは、吉野石膏株式会社が提供する外壁下地用耐力面材です。
吉野石膏株式会社とは
吉野石膏株式会社は、創業明治34(1901)年、会社設立昭和12(1937)年のせっこう(石膏)を原料とする建築材料の製造・販売などされている会社で、「石膏」を主とする建材やその工法開発に関わる事業を通じて安全で快適な住空間を提供しています。
吉野石膏株式会社の商品の1つである「タイガーボード(我々は石膏ボードと呼んでいます)」は、その大半が壁・天井として使われ、住宅用が75%、ビル用が20%、工業用が5%となっており、市場占有率は約80%ということなので、おそらく多くの方がタイガーボードに囲まれて生活していると思われます。
石膏ボードについては、弊社のDIY記事の時に説明しているのでそちらをチェックしてみてください。
「DIYやセルフリノベーションについて〜さくら通りのオフィス(外とつながるオフィス) Project Vol.03〜」
タイガーEXハイパーの特徴
タイガーEXハイパーの特徴
せっこうでできている無機質系面材のタイガーEXハイパーは、木質系面材と比べ、火に強く、燃えない建材で、せっこう板に、高防水、高防カビ性能を付加し、外壁下地用耐力面材としての使用が可能です。
タイガーEXハイパーの防火性
前述したように木質系面材と比べ、火に強く、燃えない建材で、万が一の近隣の火災発生時には、炎から内側の柱や梁を守ってくれるので燃え広がりを防ぎ安全に避難できる時間を確保することができます。
タイガーEXハイパーの透湿性
壁内部に発生する結露は、土台や柱、壁などを腐食させる原因となるため、耐力面材の湿気の通しやすさ(透湿性)は建物の耐久性を保つ重要なポイントです。
タイガーEXハイパーの湿気の通しやすさは木質系耐力面材の約12倍。
タイガーEXハイパーの耐震性
壁全体で力を受け一部にかかる負担を軽減してくれるので地震や台風に強いです。
従来のEXボードの耐力壁より壁倍率が高くなっています。(標準仕様2.3倍が2.7倍に。入隅仕様で2.3倍が2.5倍に壁倍率が高くなっています。)
タイガーEXハイパーの寸法安定性
膨張・収縮などの寸法変化が小さいため施工後の不具合が生じにくく、吸水による寸法変化が小さいため、反りが生じにくい特徴があります。
タイガーEXハイパーの汎用性
内装材を張らなくても防火構造が成立する面材のため、室内側の面材を自由にアレンジできるシンプルな防火構造材。
タイガーEXハイパーの施工性
筋交材を省略することもできるため、断熱材の挿入が容易ですし、断熱性能を確実に発揮しやすくしてくれます。また、従来のEXボードより5kg軽くなっています。
土地活用の共同住宅(アパートメント)の相談
共同住宅(アパートメント)の設計をしている最中に、既に建っている共同住宅(アパートメント)と差別化をどう計るか考えていて、デザイン性を求めて他とは違った共同住宅(アパートメント)もできるだろうし、また単に賃貸の部屋が並ぶだけではない共同住宅(アパートメント)もできると考えていました。というのも、共同住宅(アパートメント)は工事費がかかるため長期計画で費用の回収を考えなければいけませんが、10年後にはこの建物も10年後の新築と比べられてしまうので、「新築」以外で差別化をしなければいけないと思っています。
今後、土地活用などで共同住宅(アパートメント)を考えられている方は、弊社に問い合わせていただければ、別会社のCo-Edit Design Officeや不動産会社とタイアップしワンストップでご相談に乗ることができるので、弊社の問合せフォームからご相談ください。
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