今回の議題は「気候危機を福音として引き受ける」
去年の春に、度々訪れている香川県の無人島「余島」で行われたユースフォーラムに参加してきました。
今回の議題は「気候危機を福音として引き受ける」。
2021年に第1回が行われ、その時の議題は「気候変動について、私たちはどう考え、何を引き受ければ良いか」について、木こり体験を通して自然に触れ、その後の議論を深めたとのことです。
今回も木の伐採体験を通して自然に触れ、議論しました。
第1回のフォーラムには社会学者の宮台真司さんが参加され、第2回も宮台さんが参加されるということもありますし、私自身も伐採体験をずっと行なっていなかったということもあり、第2回のユースフォーラムに参加しました。
宮台真司さんを知ったきっかけはラジオのJ-WAVEという番組の「月1宮台」で、宮台さんの葉に着せぬ意見が好きでよく聴いてました。そのため、一度お会いして直接お話を聴きたいなと思っていたということもあり参加しました。
雨の中の焚き火
フォーラムは2泊3日だったのですが、私は初日と2日目に参加。7時50分の飛行機に乗り、高松空港に9時25分に着。高松空港からバスで高松港に向かい、高松港から高速フェリーで小豆島に向かい、小豆島で神戸YMCAのスタッフに拾ってもらい、小豆島から小型ボートで余島へ。
フォーラムには兵庫県の三田市にある三田市野外活動センターでキャンプディレクターをされている森本さんも参加されており、この日は生憎の雨ですが、余島に到着早々森本さんの指示のもと木を伐採し、その丸太を使って雨にも負けない大きな焚き火を作り、宮台さんが到着後はその焚き火を囲んでセッションをスタート。
このフォーラムには多くの大学生が参加していて、環境のことや将来のことについてある想いを持っている学生が参加しているというふうに感じました。
フォーラムは神戸YMCAのキャンプディレクターである阪田さんが中心となって開催していて、神戸YMCAの阪田さんのことについては、以前余島に訪れた時に綴ったのでそちらの記事を読んでみてください。
余島ユースフォーラムとは
余島という無人島にキャンプ場があり、ユースが集まって、自由に過ごすフォーラムです。
神戸YMCAより
キャンプ場運営母体のYMCAは元々、24歳の青年が設立し、産業革命期のロンドンで、過酷な労働環境で社会に埋没していた同世代の若者たちを、なんとか救済しようと、「聖書朗読会」からスタートしました。
日本には明治期に伝わり、神戸YMCAは「青年にあたたかい握手を」を合言葉にはじまりました。余島キャンプ場は1950年に、青少年育成の場として歩みがスタートしています。
余島ユースフォーラムでは、ユース世代(中学生、高校生、大学生、35歳くらいまで)が自由に学びながら、仲間に出会い、自然に触れることを期待しています。
夜は食堂の暖炉の前でセッション
夕飯は余島にある食堂でいただき、その後、食堂にある暖炉の前でセッションを行いました。
火というのは見ていて飽きず、この焚き火を見ながらセッションをするというのは非日常であり、教室などで話すとは違った感覚で話を聞くことができます。
そのあとは、雨も止んだので外の焚き火台に火を入れ、夜空の下、火を囲みました。
翌日は参加者全員で伐採体験
2日目は参加者全員で事務棟の裏の木を伐採しました。
最初の頃はここは鬱蒼としていたのですが、阪田さんや森本さんたちが手を入れ、光が入る健康的な空間になったと思います。
3日目はカヌー体験
朝の余島は静かで、キャビンから出ると鳥の声が聞け、海がすぐ近くなので海に行くと波の音が聞け、それでいて島にいる人以外とは合わないという特別な空間です。
食堂の先にあるこの浜辺は、ずっと変わらない景色ということ。そのような場所が残っているということは、日々街で生活していると気にもしないことだと思います。
海の近くにある食堂で、この食堂の暖炉の前でセッションを行いました。
宮田さんが3日目のお昼には帰るということで、島のメンテナンス(伐採や建物のメンテナンスなど)をしながら、途中でカヌー体験をしました。
久しぶりのカヌー体験で、普段使わない筋肉が筋肉痛になりました。乗り慣れていないと進みが遅いので、このような体験をすると、人生の偏差値が低くなっているなと感じます。
余島を1周し、カヌーから見たエンジェルロード。この日は日曜日ということもあり、エンジェルロードを渡っている観光客が多かったです。
SDGsを考える学生
このセッションで感じたことは学生がSDGsについて学び、頭でっかちになっているなということでした。そのことをセッションの時に話したのですが、帰りながら思い返したことは、私自身が震災の後に自分自身(資金的なことも含め)何もできなかったことを思い出し、その時はとにかくできること、その地域に訪れたり本を読んだりして知識を頭に入れることで精一杯だなと感じ、今の学生もあの時の自分のように歯がゆい気持ちで、まずは知識を得ることが必要で、だからこのフォーラムに参加しているのかなと思い直しました。
そう思うと、何も考えずに過ごしている学生や大人より、よっぽど意識が高く、この気持ちを忘れて欲しくないと願っています。
宮台真司さんに初めてお会いした感想
ラジオから聞こえてくる軽快な宮台さんの話を聞いていた時も感じたことだが、直接お話を聞くと宮台真司さんというクラウドから発せられる情報量が凄まじい量で、その情報量に圧倒されました。学生向けに話しているということで分かりやすく話してくれていると思うが、それでも真意を掴むのが難解ではありました。
この圧倒的な情報量は、お世話になったコミュニティデザイナーの山崎亮さんのお話を聞いている時も同じく感じたことです。
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