耐震断熱改修のプロジェクトが始まる現在の住宅
事務所近くにお住まいの方から耐震と断熱の改修とともに1階を地域に開いた場所にしたいという依頼があり、そのプロジェクトの工事がとうとう始まります。
「千葉県松戸市で既存住宅の耐震断熱改修プロジェクトが始まります〜松戸の家6(つぐ家1)Project Vol.01〜」
こちらの住宅は昭和55年に完成した建物で、築43年ほど経っている建物です。この年代の住宅を見させていただくことがあるのですが、こちらの住宅のようにデザイン(細かいディテールや仕上、材料など)性が高いなと感じることが多く、このような住宅のデザインを現在やろうとすると費用が非常にかかってしまい規模も含めて同じような建物はできないなと思います。
玄関に入ると板張りの空間となっており、この板の横張はなるべく残して欲しいというのがクライアントの希望です。
ただ、耐震や断熱を内部から改修するとなると、まず外壁側の壁は全て壊さなければいけないのと、その解体によって他の部分にも影響するため、工務店と相談しながら進めていきます。
リビングはダイニングと一体となっており、そのリビングダイニングに和室が接続しており、障子によって空間を分けれるようになっています。
その和室が下の写真。
和室の天井が独特で、以前フルリノベーションさせていただいた柏の家1のようにこの天井は残す方向で考えており、さらに既存の簾戸も残すように考えています。
キッチンはクライアントの思入れが強く、既存のキッチンは残して欲しいとのことのため、耐震改修や断熱改修の方法に苦心しました。
キッチンを残すということは、一度取り外すか他の方法を考えなければいけないので、とても悩ましい場所です。
家には書斎があり、この書斎にはお父さんの本がびっしりと入っていました。1階を地域に開いた場所にしたいとの要望が耐震・断熱と同等の優先順位となっており、そのためこの書斎の空間をうまく活用したいと考えています。
2階の廊下は1階からの横張が続いていますが、2階はクライアントの居住空間となるので間取りが変わるため、横張の仕上を多くは残せません。
2階には洋室と和室があり、洋室も板張り仕上となっています。
2階にある2つの洋室のうち、1つはお風呂や洗面所などに変更します。
和室は柱が現れた真壁構造となっているので、できる限りこの真壁構造は残したいと考えています。
地域に開いた場所にするために
依頼の要望の中に「1階を地域に開いた場所として活用して欲しい」という要望がありました。この要望も含めて弊社に問い合わせがあったのは、弊社が事務所の並びに作ったOne Tableを運営し地域の繋がりを作っていたからです。
ではここで何ができるか。地域に開いた場所にするのは簡単です。しかしその場を継続していくにはそれなりのマンパワーが必要となり、そのマンパワーのための費用が必要です。さらに、地域に開いた場所にするために耐震改修・断熱改修のために工事費がかかります。そのため、単に地域に開くだけではなく、稼ぎながら継続していく必要があり、One Tableの経験を活かし活用方法を考えていきます。
地域に開いた場所でコーヒーや美味しいものが食べれたらいいなと思っており、食は多くの面からみても素晴らしいコンテンツだと常々考えているので、活用の1つとしてカフェとしての活用も検討しています。いろいろな人と繋がっていきたいのでOne Tableのように間貸しも考えているので、興味がある方は引き続きこちらのプロジェクトを気にして、期待していてください。
今回タッグを組む工務店、有限会社タケワキ住宅建設
今回共に家づくりをするのは、千葉県松戸市に会社を構える「有限会社タケワキ住宅建設」さんです。会社の設立は1972年。タケワキ住宅建設さんは、以前知り合いの建築家さんの内覧会で紹介していただた工務店で、その家の雰囲気が温かったという感覚を覚えていたのと、会社が同じ松戸市でさらに今回のプロジェクトの現場の近くの工務店ということもあり、初めてですが家づくりをお願いしました。
タケワキ住宅建設さんはOMソーラーを取り入れた住宅を設計施行されているということもあり、自然素材の扱いに慣れており、また設計事務所とも多く仕事をされているので、経験・知識・引き出しが豊富な工務店です。
タケワキ住宅建設さんとの家づくりは今回で2回目となります。
初めての家づくりは「松戸の家5(増築の家)」。こちらの家づくりを通して、社長兼現場監督の竹脇さんの人柄を知ることができましたし、大工さんの技術も知ることができ、また一緒に仕事をさせていただきたいと思っている工務店さんです。
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