千葉県松戸市で耐震断熱改修のプロジェクト
事務所の近くに住んでいる方から、ご両親が住んでいたご自宅を地域に開いた場所にするためにリノベーションを考えているというお問合せが約1年前の2022年7月にありました。それからお話を聞き、先行してウッドデッキを作りました。このウッドデッキは当初予定をしていた利用の仕方をすることはできませんでしたが、この先のことも考えて作ったので、ウッドデッキもご自宅も有効活用できるようこのプロジェクトを進めていこうと打ち合わせを重ねながら進めています。
事務所の近くの地域を見ると、古くから住んでいる方の家は敷地も家も広く、庭がちゃんと設えてある家が多いなと感じています。そのため、この辺りで建売住宅会社などが新築を建てると土地を分割して販売するので、間口が狭く、庭がなく駐車スペースと家いう家が増え緑が少なくなってきており、さらに外壁は窯業系サイディングのため、どこを見ても同じ家という家が増えてきました。
クライアントは長くこの地域に住み続けてきた方で、ご自宅にも地域にもとても愛着を持っています。そのため、知り合いの方からは建て替えや土地を売却すればという話もあったようですが、家を残し住み続けることを選びました。
設計する立場からすると、正直に言うと新築で設計をする方がスムーズに進み、設計者のイメージ通りにデザインすることができます。しかし、私はスクラップアンドビルドに疑問を持つ建築家なので、コストが厳しくてもクライアントが家に思入れがあるのであればできる限りリノベーションを模索したいと考えています。そうすることで昔の面影(街の記憶)を残しながら住まいが新しくなれば、時間が続いてるように感じます。
水戸偕楽園の好文亭
こちらの建物は、茨城県水戸市にある、日本三大名園の1つ「偕楽園」の中にある「好文亭」の外観をイメージして設計してもらったとのことです。その思い入れのある外観はんるべく崩さず、耐震性と断熱性を高めていきたいと考えています。
リノベーションで優先することは耐震性と断熱性
リノベーションの優先事項は、デザインよりも耐震性能と断熱性能です。しかしこの耐震性能と断熱性能を改善させるには大がかりな工事となることが多く、時には建て替えと同じぐらいの費用がかかる時もありますが、工事費から考えると建て替えをすると既存住宅よりも規模が小さくなります。また、立て替えた方が住宅のクオリティ(デザイン性)が落ちます。昔は現代住宅の既製品の扉はなかったので昔の住宅は職人さんが丹精込めて制作した建具が多く残っています。その昔の建具と同じものを作ろうとすると、それなりの建具屋さんにお願いしないと作ってもらえませんし、価格が高額になってしまいます。そのため内部の扉はなるべく使いまわしたいと考えています。
そう思ってリノベーションしたのが、だいぶ前になってしまいますが松戸の家2(無垢の賃貸)です。
上の写真の太い柱は磨きの杉丸太で、直径120mmあります。この柱も残したいと考えておりますし、写真に写っている簾戸や障子も残したいと考えています。
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