既存家屋の解体
前回の記事でこのプロジェクトの経緯などを書きましたが、増築工事に向けて既に建っている家屋の解体をしました。
「千葉県松戸市で増築工事のプロジェクトが始まります〜松戸の家5(増築の家)Project Vol.01〜」
前回の記事は2022年7月にアップしていますが、そこから基本設計、実施設計と進め、見積をしました。しかし前回の記事で書いた擁壁を壊さないようにする基礎などが昨今の材料費の高騰などで想像していた以上に高く、全体の予算を上回ってしまいました。増築ということもありそこまで規模が大きくはないので、減額調整が大変でした。規模が大きければ材料の面積が広くなるので、その単価を変更すれば価格が大きく変りますが、規模が大きくないと坪単価が上がりますし減額が非常に難しいと改めて痛感しました。
そうゆうこともあり、前回の記事で書いた擁壁を壊さない基礎は今回は実現させることはできなくなりました。私にとっても新しいチャレンジでもあったので、そのチャレンジに挑戦できないのは残念ではあります。
解体業者さんは、弊社で何社か選定して見積をしてもらいましたが、建主の方でも解体業者に依頼してもらい見積をしてもらいました。今回は建主が依頼した解体業社が一番安かったので、建主主導で解体をしてもらいましたが、私も解体途中の現場に行き、特に既存の基礎をどこまで解体するのか、既存配管はどこから撤去すればいいのか、指示をして解体をしてもらいました。
既存家屋の昭和レトロガラス窓を活用
既存家屋は古い建物だったので、その窓ガラスは昭和レトロガラスでした。以前、MATEX(マテックス)というガラス・サッシ・エクステリア・インテリア建材を卸している会社の窓を造る工場を見学させていただきました。MATEX(マテックス)さんは現在の高性能窓を製造している一方、古いガラスを再利用する取り組みもされています。
そのプロジェクトが「madolino(マドリノ)」です。古い建築でよく見かける模様の入った昭和レトロガラスは昭和40年〜50年にかけて大量生産され、そのデザインは当時100種類以上あったようです。しかしその昭和レトロガラスは20年前以上に全て製造中止となり、古い家が解体される中でどんどん姿を見なくなってしまいました。
弊社でも古い建具(内部のドア)を再利用して活用することがあり、スクラップアンドビルドで全て壊すのではなく、使えるものは活用することを念頭に解体依頼をしています。
事例としては、「柏の家1」「松戸の家2」「松戸の家3」「我孫子の家1」などで古い建具や既存家屋の建具を活用しました。
ただ今回は窓ガラスだったため窓は断熱性能などの問題からそのまま活用することはできないため、MATEX(マテックス)に連絡をいれ、昭和レトロガラスをレスキューして活用してもらうことにしました。
既存家屋になったガラスのデザインは「いしがき」という昭和レトロガラスと
「つた」という昭和レトロガラスと
「スイトピー」という昭和レトロガラス。
他にも色々なデザインがあるので「madolino(マドリノ)」の「cycleglas(サイクルグラス)のご紹介」のページを覗いてみてくだい。
madolino(マドリノ)では、昭和レトロガラスを再活用した木製室内窓の販売もされているので、そちらも是非。
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