千葉県柏市の新築住宅の現場
千葉県柏市で進んでいる新築住宅の現場では、屋根の工事が終わり、窓が取り付けられ、内部では設備工事が進んでいます。
このプロジェクト、柏の家2(回遊する家)の屋根については、以前の記事に書いてあるのでそちらを覗いてみてください。
「ガルバリウムの屋根と窓が取り付きました〜柏の家2(回遊する家) Project Vol.10〜」
建築工事には、大まかな項目に分類すると建築工事と設備工事があります。
建築工事は、大工さんの木工事や内装工事、窓などの建具工事などがあり、設備工事は給排水工事、電気工事、空調工事があります。
給排水工事は、キッチンやお風呂、トイレなど水回りで水栓から出る水、その水が流れる排水などが流れる菅を取り付けていく工事です。
電気工事は、スイッチやコンセント、照明など電気を使う機器とそれを繋ぐ配線の工事ですね。
空調工事は、換気扇を取り付ける工事です。住宅には24時間換気というのが必要で、居室に外部から取り入れる吸気口を取り付け、トイレや洗面所などに排気する換気扇を取り付けます。
名古屋で進んでいる新築住宅の状況
愛知県名古屋市で進んでいる新築住宅のプロジェクトは、前回名古屋に打ち合わせをしたときに、プランの方向性が決まり、平面と立面を考えながら、屋根の掛け方(屋根の形)や屋根の勾配を考えています。
住宅を設計するときに、屋根の形と勾配に結構な時間を費やして考えています。
建主の雰囲気、計画している家のイメージ、計画している敷地周辺の家など、どう言った屋根がその場所に、その建物に、その建主にふさわしか考えながら設計しています。
さらに、今回は、建主と一緒に見学したパッシブエアコンの導入も検討しており、その機器を設置する場所やそのダクトの経路などを考えながら天井や屋根の形状を考えています。
屋根を考えながら立面を考え、概ね出来上がりました。概ねですね。
出来上がった図面を寝かして、忘れたころに自分で描いた立面図を見て、ブラッシュアップが必要であれば手を加えたいと思います。
パッシブエアコンとは、24時間の全館冷暖房ができるシステムで、家中の温度差を少なくし、ムラのない温熱環境を作ります。リビングやダイニング、寝室などと洗面所やトイレなどの水まわりとで温度差があると、冬ではヒートショックがおきます。ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ移動したときに起こる急激な温度変化が影響し、血圧が大きく変化することが原因で起こる健康障害のことです。このヒートショックでの死亡率が高いことから、ずっと気になっていたのがパッシブエアコンです。
パッシブエアコンについては、別の機会にまとめたいと思います。
弊社のSNSでは、HPの載せている写真以外の写真やイベントの情報などをアップしているので、時間があるときにチェックしていただけると幸いです。
一緒に家づくりをする工務店、株式会社助川工務店
柏の家2(回遊する家)の家づくりを一緒に進めてくれるのは、千葉県柏市にある工務店、「株式会社助川工務店」さんです。
明治20年創業の老舗の工務店。
西暦だと1887年に創業されています。
そうなると、今年の2019年で132年。
助川工務店さんとは、今まで
松戸の家3(ゲルのある家)
松戸の診療所(無垢な診療所)
我孫子の家1(路地裏のある家)
と3つの仕事を一緒にさせてもらっています。
今はだいぶ寺社の仕事が少なくなっているようですが、昔は宮大工としても職人仕事をされていて、昭和61年(1986)に三代目の助川秋蔵さんが、労働大臣より 「現代の名工」 として卓越技能賞受賞されています。
自社設計施工をしながら設計事務所とも多く仕事をされてますし、自社大工を育ている工務店で、経験・知識・引き出しが豊富な工務店だと、いつも一緒に仕事をしながら感じます。