棟上げが終わった後日に上棟式
千葉県柏市で進んでいる新築住宅の現場で、建方が終わり、現場が落ち着いた後日に上棟式を行いました。
建方(棟上げ)については下記記事から読めます。
「柏の家2(回遊する家)が上棟しました〜柏の家2(回遊する家) Project Vol.07〜」
上棟式とは
「棟上げ式」とも言いい、木造建築で棟木を取り付ける時に行う祭事を上棟式といいます。ただ、最近の現場では建方を1日で終わらせることが多く、棟木が取り付く時は夕方前か夕方になることが多く、また建方が終わると、天候が心配になるので屋根の合板まで張って終わらせることが多く、現場がバタバタしている時が多いです。そのため、現場が落ち着いた後日に上棟式を行ったり、また、土日休みの建主の方が多いので、建方が終わった近々の建主の方のお休みに催すことが多いです。
棟木は家を護る神の宿る場所と考えられ、棟梁が棟木に幣束を立て、破魔矢を飾り地鎮祭と同様に建物の四方に酒、塩、米をまいて浄め、儀式を行い、工事の安全を祈願します。
住宅レベルでは神主を招くことは少なく、だいたい工務店の社長や棟梁が主祭するようですが、歴史ある工務店は神主を招いて主催していることが多いような気がします。
株式会社助川工務店は、明治20年創業した老舗の工務店ということもあり、地鎮祭や上棟式は、神主を招いて催しているとのことです。
柏の家2(回遊する家)の現場は、屋根の合板や壁の合板が張られ、空間がわかるようになってきました。
1階は個室が多く、柱が多く建っています。上の写真は、2階に上がる階段ができる場所ですが、この階段を通して2階から光が溢れてくるイメージです。
1階には個室が多く天井の高さを低く設計しているため、空間としては閉塞感が出ると思います。その閉塞感がある空間から階段を上がり2階に行くと、開放的な空間に出ます。
2階の南側を見た写真。2階はほとんど柱がなくて開放的な空間になっています。建主の方にも2階に上がってもらいましたが、設計の時には狭くないか心配だったとおっしゃっていましたが、2階の空間を感じていただいたら、想像していた以上に広くてよかったとおっしゃってたので、良かったです。
国産木材(高知県産材)を使った家の構造見学会
柏の家2(回遊する家)の構造材には、建主と一緒に訪れた高知県の木材を使っています。私が日本の山の環境のことを危惧しており、そこから高知と繋がりができ、柏の家2の建主と一緒に高知県の林業の上流とも言える山から下流のプレカット工場を見学したり、高知県の建材である石灰の工場を見学してきました。
そう言った経緯があり、高知県の木を使った家を建てようという話になり、高知県の木材を使った家を建てています。
この高知県の木材を使った家を興味がある方にも見ていただきたいという想いから、こちらで構造見学会を開催する予定です。
見学会の募集の告知はBlogでいたしますので、お時間がある時にこのHPをチェックしていただければと思います。
一緒に家づくりをする工務店、株式会社助川工務店
柏の家2(回遊する家)の家づくりを一緒に進めてくれるのは、千葉県柏市にある工務店、「株式会社助川工務店」さんです。
明治20年創業の老舗の工務店。
西暦だと1887年に創業されています。
そうなると、今年の2019年で132年。
助川工務店さんとは、今まで
松戸の家3(ゲルのある家)
松戸の診療所(無垢な診療所)
我孫子の家1(路地裏のある家)
と3つの仕事を一緒にさせてもらっています。
今はだいぶ寺社の仕事が少なくなっているようですが、昔は宮大工としても職人仕事をされていて、昭和61年(1986)に三代目の助川秋蔵さんが、労働大臣より 「現代の名工」 として卓越技能賞受賞されています。
自社設計施工をしながら設計事務所とも多く仕事をされてますし、自社大工を育ている工務店で、経験・知識・引き出しが豊富な工務店だと、いつも一緒に仕事をしながら感じます。