我孫子の現場の空間
千葉県我孫子市のリノベーションプロジェクト。
玄関扉を開けると広い玄関があり、キッチンや奥のリビングダインング、さらには主寝室まで見通せる、繋がった空間になっています。
そして今回の住まいの特徴が、玄関扉を開けると、入って右手に土間が続き、奥の自転車など趣味のものを保管しておく、趣味部屋まで靴を履いたままいけることです!
上の写真の右側が土間となり、その奥が趣味部屋となります!
内部では下地工事がだいぶ進み、壁の下地となる石膏ボードのパテ処理が終わっていました。
石膏ボードはビスで止めるため石膏ボードに凹凸ができます。
また、石膏ボードと石膏ボードのつなぎ目には谷ができるので、そこをパテで埋めていき、フラットにし、その上に仕上げの下塗りをして、仕上げの自然塗料を塗るという工程になります。
今回の住まいは、集合住宅の1室をフルリノベーションしているのですが、元々の集合住宅の構造が鉄筋コンクリート造のため、壊せない壁が多くありました。
その壁に元々はクロスが貼られていたのですが、そのクロスを剥がし、さらには壊せない壁を生かすためにクロスを剥がしたそのままの状態で残すことにしました。
上の写真の左側の壁が自然塗料を塗る壁。
正面と右側の壁が既存のコンクリートの壁を生かした、何もしない仕上げ。
元々はコンクリートの上に直接クロスを貼ることはできないので、一度モルタルで平滑に仕上げてからクロスが貼られていました。
上の写真が、コンクリートの壁に直にクロスが貼られていた状態のリノベーション前の住まいです。
そのクロスを綺麗に剥がしてもらい、この住まいでしか表現できない壁に仕上げることができそうです。
今回の天井には紙クロスを採用
弊社の考えとしては、極力ケミカルな建材は使わず、自然素材と素材感がある材を採用するようにしています。
というのも、弊社のオフィスを自然素材を使ってDIY・セルフリノベーションしたところ、居心地がとってもいいんです!
事務所では、天井と壁には自然塗料を塗り、床には杉の間伐材を使ったフローリングと、入った土間空間には十和田石と大谷石を敷きました。
木材の塗料には自然塗料のオイルを塗っているので、化学物質がほとんどない空間となっており、そのせいか、ここで長らく仕事していると、化学物質を使ったビニルクロスや床に使う塩ビシートなどのサンプルの匂いがダメになってしまったのです。
だからこそ、弊社に興味を持ってくれたクライアントには、できる限り自然素材のものをお勧めしています!
オープンハウスのお知らせ
住まい手のご厚意により、来年の1月19日と20日にオープンハウスを開催します!
詳しくは、下記リンクをのぞいてみてください!
今回共に仕事をする工務店は、株式会社助川工務店
我孫子の家1(路地裏のある家)で一緒に仕事をさせていただくのは、千葉県柏市に会社を構える「株式会社助川工務店」さんです。
株式会社助川工務店さんは、明治二十年(1887年)創業の老舗の工務店で、助川工務店さんとの仕事は、今回で3件目。
初めての仕事は、千葉県松戸市の「松戸の家3(ゲルのある家)」の新築住宅。
2件目は、こちらも千葉県松戸市で設計をさせていただいた診療所のリノベーションプロジェクト、「松戸の診療所(無垢な診療所)」です。
木、木造に精通していて、寺社仏閣を手掛ける技術がある職人さんをかかえており、現場の管理などもしっかりしているので、安心して仕事をお願いができる工務店さんです。
独立してまもない設計事務所が、創業100年を超える工務店と仕事を一緒にさせてもらっており、巡り合わせに感謝する今日この頃です。