エコジオ工法とは
市原で進んでいる新築住宅のプロジェクトで地盤調査を行なった結果、地盤に建物を支える力がないということがわかり、地盤改良が必要という判定になってしまいました。地盤調査会社に地盤改良の方法を任せると、一般的な柱状改良か鋼管杭になるかと思います。柱状改良は現地の土とセメント系固化材を混ぜてセメント状の柱を杭にしたもので、鋼管杭は鋼管を杭にしたものです。
これまで柱状改良や鋼管杭を採用したことはありますが、地中に埋め込んだ杭が将来的なことを考えるとデメリットになるし、土地(環境)にも良くないとずっと気になっていました。なぜなら今後建て替えるとなったときにこの杭を抜くか、既存の杭を避けて計画しないといけないからです。
そこで知ったのがエコジオ工法でした。
エコジオ工法は、セメントや鋼管を使わずに自然石を小さく砕いた砕石だけを使う、つまり自然素材の材料を使う地盤改良です。身の回りにある砕石というと、線路の下に敷かれている石が砕石です。砕石を使ったエコジオ工法であれば、将来土地を再利用する場合に障害になる可能性が低くなります。
エコジオ工法の支持力補強・沈下抑制・液状化対策
地盤改良は、地盤に建物を支える力がない場合や今後沈下の発生する恐れがある場合に行われ、エコジオ工法の9割以上が支持力補強・沈下抑制を目的に採用されます。また、砕石を用いたエコジオ工法は、その砕石を用いて水の逃げ道を設けることで、液状化の発生を抑制することができます。

エコジオ工法のメリット
エコジオのメリットは
・コスト
・工期短縮
・施工に水を使わない
・騒音、振動が少ない
・将来的に土地の価値への影響を少なくできる
・CO2削減、土壌汚染削減
などがあります。
エコジオ工法ができる土地
エコジオ工法のメリットを並べるといいことばっかりのようですが、どんな土地にでも採用ができるわけではありません。
・適用建築物:地上3階以下、建物高さ13m以下、延べ面積1,500㎡以下(平屋に限り3,000㎡以下)、高さ3.5m以下の擁壁
・有効径(設計径):420mm
・最大施工深度:5.0m(※浅い場所に支持地盤がある必要があります)
・支持力:置き換え工法であるため、原地盤と補強体の支持力で支え、明確な支持層を必要としない
・対象地盤:砂質土、粘性土(ローム含む)
エコジオ工法をもっと詳しく知りたい方は、「エコジオ工法協会」と「地盤調査・地盤改良のサムシング」のHPで確認してみてください。
エコジオ工法の地盤改良
今回初めて採用するエコジオ工法の施工方法や施工環境などを確認してきました。実際に現場で施工風景を見ると、以前行った柱状改良(セメントを使ったもの)や鋼管杭よりも騒音や振動が少なく、ビックリしました。

こちらが砕石です。

施工が終わった後の砕石の杭がこちらです。

以前採用した柱状改良がこちら。地中に刺さっている部分の泥のようなものがセメントが混じった柱状改良杭で、このセメントの塊が地中に残ってしまうのです。

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