初のレンガ張りDIY
千葉県我孫子市で進んでいる集合住宅の1室をフルリノベーションするプロジェクト、我孫子の家1(路地裏のある家)では、住まい手のライフスタイルに合わせ細長い土間をデザインしました。
レンガタイルを張る壁の長さは、7.8m。
床から天井までは2.3mで、その壁一面にレンガタイルを張ります。
面積でいうと、窓や玄関を抜いて約15㎡の壁にレンガタイルを張ります。
住まいの中に土間を作ったのは、住まい手がアクティブな方で、自転車やゴルフバッグを置くスペースまで土足のまま通れるようにするためです。
それとは別に、我孫子という街並みが、細く坂道が多い街並みだなと感じたので、住まいの中にも我孫子の街並みが続くことを考えました。
細長い土間を路地裏ぽく表現するために、レンガタイルを張ることにしました。
今回使うレンガタイルについては、前回のBlogを読んでみてください。
多種多様な素材の住まい〜我孫子の家1(路地裏のある家) Project Vol.09〜
このレンガタイルを、今回は建て主や施工会社の助川工務店の方達と一緒に張りました!
通常、工事中にDIY作業を取り入れるのは、施工会社に嫌がれます。
というのは、工事は工程通り進めることが大切で、DIY作業を工事中に取り入れてもし予定通りDIY作業が進まないと、その後の工程に影響が出てしまいます。
しかし、今回の現場監督の酒井さんがDIYに好意的で、率先して動いてくれたので今回のレンガタイルDIYが実現しました。
住まい手と施工会社とレンガ張りDIY
今回張るレンガタイルは、結構割れやすいレンガタイルだったので、レンガタイルの長さの調整は手鋸でカット。
グラインダーでカットした方がカットするのは早いのですが、現場が休みの休日にDIY作業を行ったため近隣への音の問題と、グラインダーでカットすることにより粉塵が飛び散ってしまうことを考え、手鋸でカットしました。
レンガタイルはとっても軽いので、タイル用のボンドで張り付けました。
レンガタイルを貼った後に目地にモルタルを詰める手順で進めたのですが、何が大変って、目自詰めがとっても大変。
まず、レンガタイルを壁一面に張りました!
壁一面にレンガタイルを貼られた壁は、圧巻でした。
レンガタイルの物量というか、質感というか、同じものがない古材のレンガタイルはとってもかっこいい!
まだ目地詰めが終わっていませんが、こんな感じです。
この壁に張るのに、試行錯誤して約3.5日かかりました。
想像していた以上に大変…。
大変だったけど、住まい手と一緒にレンガタイルを張った時間を共有できたのは、とってもいい思い出です!
今回共に仕事をする工務店は、株式会社助川工務店
我孫子の家1(路地裏のある家)で一緒に仕事をさせていただくのは、千葉県柏市に会社を構える「株式会社助川工務店」さんです。
株式会社助川工務店さんは、明治二十年(1887年)創業の老舗の工務店で、助川工務店さんとの仕事は、今回で3件目。
初めての仕事は、千葉県松戸市の「松戸の家3(ゲルのある家)」の新築住宅。
2件目は、こちらも千葉県松戸市で設計をさせていただいた診療所のリノベーションプロジェクト、「松戸の診療所(無垢な診療所)」です。
木、木造に精通していて、寺社仏閣を手掛ける技術がある職人さんをかかえており、現場の管理などもしっかりしているので、安心して仕事をお願いができる工務店さんです。
独立してまもない設計事務所が、創業100年を超える工務店と仕事を一緒にさせてもらっており、巡り合わせに感謝する今日この頃です。