松戸に多様性のある広場と集合住宅を創る
千葉県松戸市は、江戸川を渡ればすぐ東京という東京に近い所に位置しています。
線路で言えば、常磐線(各駅も含め)の中で東京から降ってくると千葉県に入って一番最初の駅が松戸駅。
そのため、松戸駅は千葉県の玄関でもあると思っているので、その松戸駅・松戸駅が周辺がもっと賑やかになるべきだと、独立をする前からずっと考えていました。
そこで気になったのが、玄関の松戸駅と、松戸駅の近くにある緑豊かな相模台で、相模台には、中央公園という緑豊かな公園があり、その周辺にも緑が多く、気持ちがいい場所です。
松戸駅をよくするイメージはあるが、それには高額な費用が必要となります。
松戸市の財政状況を考えると(ちなみに松戸市は市民1人当たり約37万年の借金を抱えています)、大きな費用をかけて再開発をするよりも、まずは既存のハードを使って活性化できないかと考え、目をつけたのが相模台にある官舎です。
その官舎は、松戸駅の東口側にあり、イトーヨーカドーと聖徳大学の間にあります。
しかし、松戸駅の東口に出ても、その官舎は見えず、イトーヨーカドーが壁のように相模台と駅を分断しているため、気づかれない緑豊かな場所です。
その官舎と中央公園を一帯に考えたので、その2つを合わせて計画地と呼び、この創造プロジェクト名を「相模台の森」と名付けました。
松戸市相模台に憩いの森、「相模台の森」を作る主旨
イトーヨーカドーの向こうにある可能性。
それは、「緑」「学生」「住宅街」です。
学生、親子、ビジネスマンや老父婦が行き交う計画地周辺には、既に緑と人というポテンシャルを兼ね備えています。しかし、賑わいがなく、人々が通り過ぎているため、人が集い、憩う場所があることで賑わいを創り出し、さらにはそこから新たなコミュニティが生まれればと考えました。
それには、やはり豊かな憩いの場、「広場」が必要ではないでしょうか。
松戸市相模台に憩いの広場を作る参考イメージ、たまむすびテラス
たまむすびテラスは、昭和33年から入居が開始された多摩平団地の団地再生事業の一環として、建て替えにより空き家となった住棟を民間事業者により再生・活用した事業です。
5棟の空き家を3区画に分け、民間事業者3社がそれぞれの住棟を15〜20年間借り受け、3社が連携して団地の持つ豊かな緑や外部空間を継承しつつ、各社独自の企画により新たな住宅や施設などへ再生を図りました。
団地型シェアハウス「りえんと多摩平」の2棟、菜園付き共同住宅「AURA243多摩平の森」の1棟、高齢者向け住宅「ゆいま〜る多摩平の森」の2棟で構成され、団地の原風景を残しつつ、若者から高齢者まで多世代が暮らすコミュニティとして生まれ変わっています。
松戸市相模台の森の周辺施設
計画地の周辺には生活に必要なモノが全て揃っている。駅、病院、郵便局、小学校、中学校など。そしてイトーヨカドーより東側には中央公園を中心に緑が多い環境があります。公園の中にはテニスコートがあり、シニアの方々が日々汗を流し、また子ども達が遊ぶ場所。
計画地の前の通りは、聖徳大学生、聖徳幼稚園に通っている子ども・親、駅へ向かうビジネスマン、主婦、家族が行き交う通りだ。自転車の数を見ても大勢の人が行き交っているのがわかります。しかし緑がたくさんあるのに留まってゆっくりする場所がないため、多くの人が通るだけとなってしまっている。
公園に行ったついでにカフェに寄るでもいい。
カフェに行ったついでに公園に寄るでもいい。
市民や学生が日常に使う道を豊かな緑の空間、緑道とすることで日々の生活を豊かなものにしたい。駅周辺の喧騒から離れ、緑豊かな静寂な空間で、平日のいっとき、週末のいっときを松戸で過ごせるような場所があったら生活が変わるような気がしませんか。
また、「相模台の森」が松戸市の新スポットとなれば考えています。それも大規模なハードを新たに作るのではなく、その土地にあるポテンシャルと既存のハードを再利用して。
松戸市相模台の森のハードについて
・新築にはない、50年続く風景をそのまま継承します。
・一番北側の棟(⑥)を解体し、駐車場スペースとして活用します。
・駐輪場は現状のスットクではまかないきれないため、駐輪場を増設。駐輪料金徴収し、収益の一部とします。
・屋上には太陽光パネルを設置し、蓄電池を備え、非常時にに備えます。
・高齢者向けの住棟の階段部分を撤去し、エレベーターを増設し高齢者・障害者に優しいハードとします。
・住宅は各ターゲットに合わせリノベーションをし、多世代の住まいとします。単身者向け住居、ディンクス向け住居、家族向け住居、高齢者向け住居など。
松戸市相模台の森のハードについて
テラスは単なるテラスではなく、昔の住宅あった縁側・土間の機能を果たします。
縁側は、近所の人とお茶を飲みながら会話を楽しんだりし、コミュニケーションの場でもありまsた。
イベントの企画
マルシェは住民と地域、更には農家との交流の場。
BBQや花壇は住民同士の交流の場。
太陽光パネル設置目的
・非常時対策の活用。
・発電したエネルギーの利益をもとに、チャレンジショップやコミュニティスペースを借りて、「起業の拠点」とします。
学生×住民×地域=交流の馬「広場」
松戸市に「相模台の森」を作ろと思ったきっかけ
それは、単に緑が見える場所で仕事をしたいとずっと考えていて、独立する時には緑が見える場所で事務所を構えたいと思っていました。
そこでいい場所だなと気になっていたのがこの計画地です。
さらに、松戸市におしゃれなカフェがあって、美味しいものが食べれる場所があれば、わざわざ都内に出なくてもすみますし、都内で働いて外貨を稼ぎ(松戸市以外から)、そのお金を松戸市内で落としてもらう、松戸市の企業にお金が渡る仕組みができれば、松戸市の税収は少しずつ改善されるのではないかと考えました。
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