下川町SDGsへの取り組み
「持続可能で豊かな森の生活を知る」の現場
朝、旭川駅に集まり、マイクロバスでいざ下川町へ。下川町までは旭川から車で2時間ほど到着します。デザイン性の高いまちおこしセンターの「コモレビ」という建物に案内され、国連が進めるSDGs(持続可能な開発目標)に日本初受賞するまでの取り組みを、簡単に説明してもらいました。
SDGsについては、前回のBlog
「ASAHIKAWA DESIGN WEEK 2018 3日目 〜下川町SDGsの取組み その1〜」に綴ったのでそちらを読んでみて下さい。
説明の後は、実際に森や製材所、木材の活用の場、木質バイオマスのビレッジなどを見学です。
下川町の人工林の森
最初に案内してもらった場所は、トドマツ人工林植栽密度試験林。
ここの目的は、植栽密度の影響を明らかにするため、無間伐のまま推移させた場合の林分構造の比較及び間伐方法の違いによる成長の推移分析のための森です。
間伐されないと木の密度が濃い状態で、隣り合った木の枝葉がお互いで邪魔しあい、枝が伸びず、枝が伸びないと葉の量が減るので光合成がしづらく、木の幹の成長に影響します。木は光を求めて上へ上へと伸びようとするので細く長い気になります。
しかし、細くて長い木は風や雪の重みで折れたりしてしまったり、細いと建築の材料として使うことはできません。間伐をしてあげると、写真の比較では無間伐の3,000本区画の平均直径が19.4cmに対し、間伐の3,000本区画の平均直径が24.6cmと間伐をされている区画の方が太くなっています。
幹が太くなれば木の価値が上がるので、一次産業である林業の収入が増え、収入が増えれば林業の担い手が育ち、林業が活気づく好循環が生まれます。
下川町の森には「more Trees」の森がありました。
more Trees(モア・トゥリーズ)は、音楽家・坂本龍一さんが代表を務める森林保全団体で、森と人がずっとともに生きる社会を目指し、「都市と森をつなぐ」をキーワードにさまざまな活動を行なっている団体です。
more Treesについては以前から知っていて活動内容に共感していましたが、more Treesの森があることは知らなかったので、さらに興味がわいてきました。
その後は、下川町の森が一望できる展望台に連れて行ってもらいました。その途中で伐採が終わった後の場所を通り、すでに新たな森を作るために植林されていました。
この小さな株から大きな森まで成長するまで、約60年。
植えてただ自然い育つのを待っているわけではなく、間伐、枝を落としなどの手入れ、それから伐採、伐採した木を製材所まで運び、製材などの工程が必要になってくるのですが、それにしては、木の値段が低すぎる。
上の写真は、途中で見た林道。
これが森展望台です。展望台の名前は、「2000年の森展望台」。昭和58年に2000年の森が一望できる場所として、2000年の森にちなんで2000センチメートルの「2000年の森展望台」が建てられました。
下川町では急激な過疎化が進む中、町がなくなるという不安に町民たちが知恵を絞り、まちの活性化を図るため、全国の都市住民を対象にした「ふるさと会員制度」や「ふるさと 2000年の森制度」など様々な取組が行われてきました。「ふるさと2000年の森制度」とは、町外の人に町有林を購入してもらい分収林とし、2000年に売って利益を町と折半するという取組です。これは、都市住民に山林を持ち、育てる喜び、自然に親しみ森林に投資する楽しみ等を味わってもらいながら、同時に、都市と山村の交流を図ることを目的としたものでした。
カラマツも大きくなり、展望台に上がると、木の先端とほぼ同じ高さの目線となり、これだけの大きな木の先端を見れることはなかなかないので、とっても印象的な場所でした。
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