下川町SDGsへの取り組みのSDGsとは?
ASAHIKAWA DESIGN WEEKの最終日は、ずっと気になっていた北海道下川町の取り組みを見学できるツアーがあったので、参加してきました!
下川町は、国連が進めるSDGs(持続可能な開発目標)に合致するとして、日本初受賞した町。
下川町のバイオマスの取り組みについては、2012年頃から知っていましたが、ただ知っているだけで、実際の現場を見に行きたいと頭の片隅で気になっていたところ、ちょうどこのASAHIKAWA DESIGN WEEK期間中の帰る最終日にツアーがあり、参加してやっと訪れることができました。
6月に行った旭川について綴ったBlog。
「ASAHIKAWA DESIGN WEEK 2018 1日目〜木工所見学〜」
「ASAHIKAWA DESIGN WEEK 2018 2日目〜家具製作の工房を訪ねる〜」
北海道下川町とは?
北海道のほぼ中央に大雪山があり、その大雪山の北西に旭川市があり、旭川市までは、東京からだと旭川空港があるので、直接旭川市までいけます。
そして旭川市から60kmの道のりを車で2時間ほど北東にいくと北海道下川町に到着。
面責は644.2㎡で東京23区とほぼ同じ。
人口は平成28年時点で3,383人で、高齢者は1,440人(39.6%)と他の地方と同じく下川町は超高齢社会となっています。
余談ですが、WHO(世界保健機関)と国連の定義による高齢率とは、「高齢化率 =老年人口(高齢者人口)÷総人口×100」で求めることができ、その率によって「高齢化社会」、「高齢社会」、「超高齢社会」に分類することができます。
65歳以上人口の割合が7%超で「高齢化社会」
65歳以上人口の割合が14%超で「高齢社会」
65歳以上人口の割合が21%超で「超高齢社会」
となっています。
森林面積は569.8㎡で総面積の88%が森林と、緑豊かな町です。
気温の差が激しく、夏は30℃以上になりますが、冬は−30℃以下となり、年間の温度差は60℃もあります。
このような一地方の町が、小泉内閣の「三位一体」改革により、国からの地方交付税との大幅な削減と合併特例債による財政支援などを背景に、小規模自治体の多くが「平成の大合併」の議論の渦の中に巻き込まれ、下川町でも2002年(平成14年)近隣5市町村との合併問題の議論が起こりました。
下川町では町民会議の開催や住民懇談会などで議論を重ね、さらに町内会全世帯を対象としたアンケートを実施し、意見の集約を図り、2004年(平成16年)に開催された町議会第1回定例会において、町長が「当分の間、合併しない」と決断。
「単独のまち」として今後の在るべき姿を明確にしていくために、「地域自律プラン」を策定し、これを地域づくりの指針としました。
それから13年後の、2017年(平成29年)にこれまでの活動が評価され、「平成29年度第1回ジャパンSDGsアワード」の本部長(内閣総理大臣)賞を受賞いたしました。
SDGs(持続可能な開発目標)とは?
ニュースや新聞などでSDGsという言葉を見聞きすることがあると思います。
「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、読み方は「エス・ディー・ジーズ」と読みます。
SDGsは、平成27年(2015年)9月の国連サミット(国連持続可能な開発サミット)で、国連加盟193カ国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた目標として採択されました。
その目標が、「誰一人取り残さない」持続可 能で多様性と包摂性のある社会の実現のため,2030年を年限とする17の 国際目標(その下に,169のターゲット,232の指標が決められています)です。
01.貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
02.飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改 善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
03.すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
04.質の高い教育をみんなに
すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、 生涯学習の機会を促進する
05.ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
06.安全な水とトイレを世界中に
すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
08.働きがいも経済成長も
すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産 業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
10.人や国の不平等をなくそう
国内および国家間の不平等を是正する
11.住み続けられるまちづくりを
都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジ リエントかつ持続可能にする
12.つくる責任つかう責任
持続可能な消費と生産のパターンを確保する
13.気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
14.海の豊かさを守ろう
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
15.陸の豊かさも守ろう
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の 推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
16.平和と公正をすべての人に
持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制 度を構築する
17.パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
※「レジリエンス」(resilience)とは、「復元力、回復力、弾力」などと訳される言葉で、近年では「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」という心理学的な意味で使われるケースが増えており、社会のあらゆるレベルにおいて備えておくべきリスク対応能力・危機管理能力として注目を集めています。
最近ではよく聞くようになった単語です。
下川町を訪れた内容は、「ASAHIKAWA DESIGN WEEK 2018 3日目 〜下川町SDGsの取組み その2〜」で綴りたいので、
近日中に記事にまとめてアップしたいと思います。
海の豊かさとプラスチックについて
プラスチック製ファイバー(マイクロファイバー)が海の環境を悪化させているので、企業がプラスッチク製のストローを取りやめる動きがあります。
独立する前は毎週のように海に通いサーフィンをしていたので海が身近だったんですけど、常に海の環境を考えれるようにPatagoniaで見つけたGUPPYFRIENDウォッシング・バッグを購入しました。
GUPPYFRIENDウォッシング・バッグについては、こちらの記事を読んでみてください。
Patagonia(パタゴニア)で見つけたGUPPYFRIEND ウォッシング・バッグ