所在地 :千葉県松戸市
主要用途:飲食店
構造 :木造 地上2階建ての1階
敷地面積:---.--m²
建築面積:---.--m²
延床面積: 39.60m²
意匠施工:ゆみなふぉーむ、eimoku、DIY
設備施工:竹中ホームリビング、三早電気、
構造 :
撮影 :Yo Sakaguchi、大畠稜司建築設計事務所
千葉県松戸市の八柱には、八柱から五香までの約3kmにわたって桜のトンネルが続く、日本の道百選に選ばれているさくら通りがあります。そのさくら通りに、人が集まる場所として作ったカフェがOne Tableです。
One Tableを作るきっかけは、東日本大震災を通じて日本の社会問題を多く知り、その中で自分に何ができるかを考えるようになった。そこで、シャッターが閉まったままのテナントが多く、景観・活気を損ねていること、コミュニティの衰退の問題であれば自分ができることだと考え、そこで、自分の事務所を路面に出すことにこだわり1つでも多くのシャッターを開け明かりを灯すこと、さらに人が集まる場所を作り、街に明かりと活気を取り戻したいと思いOne Tableを作った。
飲食店をオープンさせるには、1千万ほどの費用がかかるが、自分自身が建築設計をしていること、自分のオフィスをDIYで作った経験を生かし、仲間とDIYで作ることにした。専門的な電気、空調、給排水は直接専門業者に依頼する分離発注方式で工事を進めた。分離発注のメリットは、元請負施工会社が入らないので、費用が抑えられる点だが、そのためには発注者が工程などを管理しなければならない。
意匠的な部分は仲間のEimokuさんと一緒にデザインを考えながら作り、床の塗装、壁の左官塗り、天井の自然塗料塗装、木部の塗装などはDIYで作り上げ、費用を極力抑えながら作り込んだ。
そのOne Tableでは、単にカフェとして運営しているわけではなく、これから飲食店で独立をしたい人が挑戦できる場としても運営している。
詳しくは、「One Table Project」のページに書いているので、そちらを見てほしい。
One Table Project
最近では、近所の方に「通りがおしゃれになり、明るい雰囲気になったので、気分がいいわ」と言われるようになり、事務所を路面にこだわって構え、One Tableを作ってよかったと思う。