所在地 :千葉県松戸市
主要用途:住宅
構造 :鉄筋コンクリート造 地上4階建ての4階
敷地面積:---.--m²
建築面積:---.--m²
延床面積: 49.24m²
施工 :株式会社中野工務店
構造 :
撮影 :大畠稜司建築設計事務所
常盤平にお住まいの方から両親が住んでいた家を地域に開いた場所にするためにリノベーションを考えているという問合せがあり、始まったこのプロジェクト。昭和55(1980年)年に完成したこの住宅は、細かいディテールや仕上、材料などが使われていました。
リノベーションの優先事項は、デザインよりも耐震性能と断熱性能です。しかしこの耐震性能と断熱性能を改善させるには大がかりな工事となることが多く、時には建て替えと同じぐらいの費用がかかることもあり、設計する立場から正直に言うと、新築で設計をする方がスムーズに進み、設計者のイメージ通りにデザインすることができます。しかし、私はスクラップアンドビルドに疑問を持つ建築家なので、コストが厳しくてもクライアントが家に思入れがあるのであればできる限りリノベーションを模索したいと常に考えています。そうすることで昔の面影(街の記憶)を残しながら住まいが新しくなれば、時間が続いてるように感じられます。
今回は市の「木造住宅の耐震診断費補助金」と「木造住宅の耐震改修費補助金」を利用して耐震工事を行いました。筋交などの金物で補強するため壁を壊します。そのタイミングで断熱材を入れ替えました。仕上材はなるべく自然素材を使い、内部は長く住みたいと思い続けるような空間としました。外部は外壁の塗装を塗り替えるだけに留め、これまでの風景を引き継いでいます。
地域に開いた場所にするということから道路側の高い塀を壊しオープンな空間とすることで、地域とのつながりが強く感じられるようにしています。
千葉県松戸市の公団の団地1室をリノベーション。団地は同じような建物が並ぶ建物ため、一見つまらない、普遍的な場所と感じるかもしれません。しかし私は建物と建物の間にある空間や団地を囲む空間が気に入っており、団地は各住戸に陽が入るように一定の間隔で建てられていて、各住戸からはその間の芝生や木々の緑が見え好きです。
一方、再開発などで建売住宅などの住宅街がつくられると、まず間口が狭い家が建てられ、狭い敷地には庭先に緑がちょこっとあるような住宅が並び、都市から緑がどんどん減っていきアスファルトで暑い空間が増えています。
団地は戦後の高度成長期に建てられた建物が多く、すでに50年近くちかく経っているため水道などの老朽化の問題はありますが、価格は抑えられ、緑が多い団地は魅力的な建物だと感じています。
そのような団地をもっと活用できないかとずっと考えていたので、今回は小さな空間に素材やディテール、家具に拘った空間を創りました。