所在地 :東京都練馬区
主要用途:住宅
構造 :木造 地上3階建
敷地面積:123.45m²
建築面積: 66.49m²
延床面積:199.47m²
施工 :株式会社東日本地所
構造 :マサ建築構造設計室
撮影 :大畠稜司建築設計事務所
東京都練馬区に設計した木造3階建ての賃貸用の共同住宅である。規模は1フロアーに3戸を3階建てで設計し9戸の住戸を計画した。
共同住宅は建築基準法上では特殊建築物となり、特殊建築物はこれまで、火災時の避難安全性確保の観点から、3階以上に対象用途がある場合は、床面積に関わらず主要構造部に耐火性能が求められていた。しかし、共同住宅の場合、ある一定の条件をクリアすれば準耐火建築物とすることができる。しかし、その条件には避難上有効なバルコニーを各住戸に設けることや建築物の周囲に3m以上の通路を設けるなどがありますが、敷地が狭い場合にはこれらの条件をクリアすることはできません。しかし、令和元年の建築基準法の改正により、床面積が小さい場合は避難経路が短くなることから、火災初期段階で避難が完了する小規模特殊建築物については基準の合理化が図られ、3階建て以下かつ延べ床面積が200㎡未満の特定小規模特殊建築物で、警報設備を設けた場合は主要構造部規制から外れることとなり、避難上有効なバルコニーを設けず45分準耐火建築物として木造3階建ての共同住宅(木3共)を設計した。
自ら設計施行をする企業からの賃貸用共同住宅の依頼であり、外壁材や内装材、水廻り機器などの仕様については企業が普段使っている建材などから選び採用した。住戸と住戸の間に共用階段があり、建物のボリュームとしては2つのブロックからなっている。その2つのブロックを1つのボリュームとして考えると圧迫感が出ると考え、道路側のブロックと敷地奥のブロックの外壁材は同じデザインで色違いの外壁材とし、道路からは2つのブロックから成り立っているように見せている。