柏の家2(回遊する家)の現場が動き出す
約1年前にお問い合わせをいただいて始まった柏の家2(回遊する家)。
去年末に地鎮祭を行い、年始から現場が始まりました。
地鎮祭〜柏の家2(回遊する家) Project Vol.02〜
年始の現場は、遣り方の確認から始まりました。
遣り方とは、基礎工事に先立って、柱や壁などの中心線や水平線を設定するため、必要な箇所に杭を打つ仮設物のことをいい、遣り方を用いた一連の作業を遣り方を出すといいます。
来月の建て方工事に向けて基礎工事が進んでいく柏の家2(回遊する家)の現場。
そして、柏の家2(回遊する家)では柱や梁に国産木材(高知県産の木材)を使います。
国産材(高知県産材)の木材を採用する家
ずっとどうやったら国産の木材を使えるか、それも単に設計図書で国産材と指定するだけではなく、ご縁などのストーリーがある国産材の使い方ができるか模索していました。模索している中、一昨年から高知県との繋がりが深まり、そのご縁で、国産材(高知県産材)の木を採用することが多くなっています。
最初に国産材(高知県産材)を使ったのは、「松戸の家3(ゲルのある家)」のウッドデッキ。
ウッドデッキに採用した、高知県産材のコーモク・スーパーサーモ(サーモウッド)。このことは、以前記事にまとめているので、そちらをみてみてください。
どして国産材(高知県産材)を今回採用するようになったか。
一番大きな要因は、柏の家2(回遊する家)の建主と一緒に高知県に行けたことだと思います。
建築家がどんなに日本の山の環境を考えて国産材を使いたいと考えていても、一緒になって家づくりをしていただける建主がいなければ実現できません。
もし興味を持っていただいても、単に「国産材の木を使います」だけだと、見積の時に減額として国産材から外国産材に変更してしまう恐れがあります。
では、価格だけではない判断基準を持ってもらうことが必要と考え、高知県から高知県の山や材料を見学できる「土佐材産地見学ツアー」があると教えてもらい、この「土佐材産地見学ツアー」に建主と参加してきました。
その記事は、Blogの「日本の山」というタグから追えます。
リンクはこちらから。
「日本の山」→
柏の家2(回遊する家)では、柱や梁が組み終わったら、現場で構造見学会を開催しようと考えています。
柱や梁が隠れてしまう前に、国産材(高知県産材)の香りや木目などの国産材(高知県産材)に触れて感じてもらえたらと考えています。
告知はこちらのHPなどでもしますし、事務所のInstagramやFacebookでも発信していきますので、気になった方はフォローをお願いします!
一緒に家づくりをする工務店、株式会社助川工務店
柏の家2(回遊する家)の家づくりを一緒に進めてくれるのは、千葉県柏市にある工務店、「株式会社助川工務店」さんです。
明治20年創業の老舗の工務店。
西暦だと1887年に創業されています。
そうなると、今年の2019年で132年。
助川工務店さんとは、今まで
松戸の家3(ゲルのある家)
松戸の診療所(無垢な診療所)
我孫子の家1(路地裏のある家)
と3つの仕事を一緒にさせてもらっています。
今はだいぶ寺社の仕事が少なくなっているようですが、昔は宮大工としても職人仕事をされていて、昭和61年(1986)に三代目の助川秋蔵さんが、労働大臣より 「現代の名工」 として卓越技能賞受賞されています。
自社設計施工をしながら設計事務所とも多く仕事をされてますし、自社大工を育ている工務店で、経験・知識・引き出しが豊富な工務店だと、いつも一緒に仕事をしながら感じます。