千葉県我孫子市でリノベーションプロジェクトが始まる
千葉県我孫子市にで、1982年に建てられた集合住宅の1室をフルリノベーションするプロジェクトが始まります。物件の購入前から相談にのらせて頂いた今回のリノベーションプロジェクト。
弊社で設計をさせていただいた松戸の家2(無垢な賃貸)を見て気にいってくれたようで、新松戸の物件と我孫子の物件の2つの物件に絞った段階で問い合わせがありました。
リノベーションプロジェクトが始まるまで
問い合わせがあった時点では、弊社の他に大手リノベーション会社2社を検討されているということでした。それでもせっかく弊社に興味を持っていただけたなら、弊社の事務所は自然素材を使っているので、実際にその空間を感じてほしいのと、弊社の考え方や私自身がどんな人かを判断してもらいたいと考えているので、まずは弊社に来ていただきました。
設計は住まい手のライフスタイルを知らないとできないですし、ライフスタイルを知れば知るほどプライベートな部分に話がおよぶため、住まい手と設計者の相性が何より大切だと考えています。設計の進め方については、ワークフローにまとめているので、下記リンクを確認してみてください。
最初のヒアリングでは物件や要望などの諸条件を聞きながら、たわいもない話をしています。今回の住まい手は、ミニベロタイプの自転車を3台もっていて、休みの日はサイクリニングをするなど、アクティブな方でした。
色々と聞く中で、住まい手のライフスタイルに合う物件が新松戸か我孫子か悩まれていたので、ヒアリングで簡単な提案をさせていただきながらも、私が我孫子の物件を知らないのに図面だけで判断するのは申し訳ないと思い、後日実際に我孫子の物件を見に行きました。
我孫子の物件は4階建ての最上階で、見晴らしが良く、夏は花火が見えることや、風が抜けて気持ちいいことなどを伝えました。もちろん物件の状態なども伝えました。
ただ物件自体の状況も大切ですが、これから住む人がその土地に愛着を持てるかが大切だなと思ったので、物件の周囲を歩き回り、住まい手のライフスタイルに合いそうかを私なりに判断して感想を伝えました。その結果、我孫子の物件に決められ、さらに設計を弊社にさせていただくことが決まったのです。
リノベーションプロジェクトのコンセプト
このリノベーションプロジェクトのコンセプトは、「路地裏のある家」。サイクリングが好きで自転車を3台所有されているということから、一番最初のヒアリングで自転車の置き場所をどうするかを考えながらたわいもない話をしていました。その話の最中で、持ってきてもらった平面図を見ながら、弊社のように玄関を開けても外とつながる空間、つまり土間のようなスペース、しかも自転車をおくスペースとして広い土間があったら楽だなと思いつき、自転車のメンテナンスなどを行う部屋まで通り土間を作り、気軽に自転車を部屋に入れられると楽ですよね!と話していたのがこの廊下です。

この廊下を土間にし、玄関を開けても自転車を持ち上げずに奥の部屋まで運ぶことができるようになります。

さらに廊下の右側が外壁なのですが、土間の雰囲気、外部空間のよなイメージを作るために、外壁側にレンガタイルを貼る予定です。

上の写真の左がトイレやお風呂などの水回りで、右側の壁の向こうにキッチンがあり、正面がリビングダイニングとなっています。

上の写真がリビングダイニング。集合住宅全体の土地が南に向かってくだっているため、ほかの棟が4階建てでも購入された棟からの眺めはとってもいい。

この眺めがいいなと思い、購入を勧めさてもらいました。

今回の集合住宅はコンクリートの壁が多く、間取りの変更がなかなかできないのですが、リビングダイニングと隣の部屋の壁を一部壊すことができるので、この壁を壊し、広いリビングダイニングを作る予定です。また、今回のリノベーションプロジェクトではお風呂も変わったお風呂ができそうで、工事が始まる前から楽しみな今回のリノベーションプロジェクト。
現在は、すでに図面も出来上がっていて、あとは細かい部分を詰めていく段階で、今月末から解体工事が始まる予定なので、解体工事が始まったら、また記事で状況を綴っていきます。