長期優良住宅などの申請が終わり着工
愛知県名古屋市で進んでいる新築住宅のプロジェクトでは、ここ最近のプロジェクトでは確認申請以外の申請業務がもっと多かったプロジェクトです。
その記事については、下記のリンクからどうぞ。
「長期優良住宅等の申請が多い名古屋のプロジェクト〜名古屋の家1(対峙しない家) Project Vol.09〜」
長期優良住宅で取得した耐震性と省エネ性
前回のBlog(前述のリンク)では、ここ数年起きている大地震や、地球温暖化について触れましたが、最近の問い合わせの方々からこの2つのことを聞かれることがあります。
名古屋で進んでいる新築住宅では長期優良住宅となっており、それによって「耐震性」と「省エネルギー性」にを高く設定してあります。
耐震性について
耐震性は建築基準法で耐震性は求められていますが、その耐震性には耐震等級があり、耐震等級1、耐震等級2、耐震等級3とあります。
建築基準法を満たす建物を耐震等級1とし、その耐震等級1は建築基準法で「数百年に一度発生する地震の地震力に対して倒壊、崩壊せず、数十年に一度発生する地震の地震力に対して損傷しない程度」とされています。
耐震等級2では、数百年に1度程度発生する地震の1.25倍の地震力に対して倒壊、崩壊を防止する措置を講じた場合です。
耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍です。
建築基準法では耐震等級1以上を求められていますが、できれば耐震等級2以上で設計をしたいと考えています。しかし、耐震等級を優先して自力で設計をすると間取りや空間に制限が出てしまうので、今は構造事務所と協働して設計しています。
省エネルギー性について
低炭素社会の実現のため、住宅の省エネルギー化の推進に向けて高水準の省エネルギー性能を確保することが求められています。
省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律」1979年制定)に基づいている定められている住宅の省エネ基準は年々強化されており、「次世代省エネルギー基準」に適合する程度のエネルギーの削減が得られる対策を講じた住宅については等級4として、長期優良住宅の認定基準の1つとしています。
断熱等性能等級基準の判定ルートは、「A:非住宅・住宅計算方法設計」と「B:住宅使用基準」の2つがあります。
「A:非住宅・住宅計算方法設計」の設計仕様は、気候条件による8つの地域区分に分けられ、床面積等のもと、外皮の断熱化として外皮平均熱貫流率と冷房期の平均日射熱取得率を求めます。
外皮平均熱貫流率(UA値、W/㎡・K)とは、内外の温度差1度当たりの総熱損失量(換気や漏気によって失われる熱損失は除きます)を断熱構造とすべき外皮面積で除した値です。
冷房期の平均日射熱取得率(ηA(イータ・エー))とは、屋根または天井、壁、ドア等から侵入する日射量と窓ガラスから侵入する日射量の合計を外皮面積で除して計算される値です。
愛知県名古屋市の外皮平均熱貫流率は0.87W/㎡・K以下が求められていましたが、今回の設計仕様では0.48W/㎡・Kとしています。
外皮平均熱貫流率:0.87W/㎡・K以下≧設計仕様「0.48W/㎡・K」
愛知県名古屋市の冷房期の平均日射熱取得率は2.8%以下が求められていましたが、今回の設計仕様では1.6%としています。
冷房期の平均日射熱取得率:2.8%以下≧設計仕様「1.6%」
と求められた数値よりも大幅に下回る仕様となっています。
これは今を考えているのではなく、将来を考えてこの数値を目指しました。
次の記事でも書きますが、長期優良住宅の申請は審査機関に審査が終わり、名古屋市役所の認可もおりたので、杭工事が着工しています。
今回の家づくりのパートナーは株式会社ザイソウハウス
株式会社ザイソウハウスさんについては、下記の記事で紹介していますのでこちらをどうぞ。
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