屋根の形
ずっと屋根の形を考えている。
最近よく見かけるのは、斜めの屋根ではないだろうか。
斜めの屋根のことを、片流れ屋根と言います。
片流れ屋根は、シンプルなのでスタイリッシュに見えるし、複雑な屋根に比べると加工が簡易的なので、工事費を抑えることができます。
弊社でも、片流れ屋根の家を設計しています。
松戸の家3(ゲルのある家)ですね。
松戸の家3(ゲルのある家)は、奥に長い敷地で、鍼灸院と住宅を兼ねた住宅兼診療所です。ここでは、道路側(手前)に鍼灸院を配置し、奥に住宅というゾーニングで設計し、手前を平屋にすることで圧迫感がないようにしました。平屋部分と奥の2階建ての部分の屋根は片流れ屋根としましたが、屋根の勾配方向を変えることで、安易な片流れ屋根にしないように心がけました。
しかし、最近よく箱型で片流れ屋根の家を見ます。
そうゆうこともあり、できる限り片流れ屋根の家を設計しないようにしているのと、以前から日本家屋の屋根、特に農家さんの家の屋根に惹かれていて、ずっと屋根形状を考えています。
印象に残っている風景
特に印象に残っているのが、広島県三原市の離島、佐木島の集落の屋根です。
屋根が重なるようにかかっており、密集して住宅が建っているのに、圧迫感がない。このThe日本の風景とも言える昔ながらの家に惹かれています。
圧迫感がないように
今回の名古屋の家は、旗竿敷地で細い通路を入っていた奥に住宅を建てます。
道路側に駐車スペースがあり、細いアプローチを通って行きます。
そのため、家に近づいた時に大きな壁のような家があると圧迫感を感じさせてしまうなと感じたので、できるだけその圧迫感がないような家にしたいと考えています。
それと同時に、ずっと気になっていた全館空調の設備を建主に紹介し、その全館空調を取り入れた家の見学会が名古屋市の近くで行われていたので、前回の名古屋出張の時に建主と一緒に見学してきました。
その設備を気に入ってくれ、今回導入する予定です。
さらに太陽光パネルを乗せてサステイナブルでエコな生活ができる設備もあるため、太陽光パネルを乗せたサステイナブル案と全館空調のみの案で、現在検討しています。
サステイナブル案だと、太陽光パネルを乗せ、全館空調の機械を屋根裏に設置するため、屋根の形状が太陽光パネルの乗せ方で決まってきます。
しかし、私としては大きな屋根をかけず、屋根の高さを変えながら、圧迫感がないような家を考えており、試行錯誤の時間が続いています。
玄関方向のイメージ。
真ん中のサステイナブル案だと模型の右側の壁が高くなっています。
ここの高さを極力低くし、アプローチの坂道を登った時の圧迫感をできる限り少なくしたいと考えています。
上空から見ると屋根の形状がわかりやすいですね。
実際は上から見ることはできませんが、屋根が重なるイメージは住まい手には伝わって欲しい。
斜め上から見ると、真ん中のサステイナブル案だと、奥の屋根が高くなっています。全館空調のみの案は、屋根が高くなっている部分を奥にし、圧迫感を軽減させています。この屋根が高くなっている部分に全館空調の機械が設置される屋根裏部屋を作ります。
この検討はまだ続きそうですが、締め切りも迫っているので、焦っています。が、できる限り設計当初のイメージに近づけたいと思っています。
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