中古住宅の職人による工事
築41年の中古住宅を住宅兼店舗(飲食店・カフェ)にリノベーションするプロジェクトが千葉県柏市で進んでいるのですが、DIY・セルフリノベーションで内装を仕上げます。その準備のために建主と一緒に下地の処理をしました。
現場に行くと、前回増築工事が進んでいた部分に合板が張られ、窓が納まっていました。
「中古住宅の内部解体、増築、断熱改修〜柏の家1(カフェのある家) Project Vol.09〜」
1階も2階も内部の下地の石膏ボードが張られて前回の粗荒さがなくなっています。石膏ボードについては、事務所をDIY・セルフリノベーションした時の記事に書いています。
「DIYやセルフリノベーションについて〜さくら通りのオフィス(外とつながるオフィス) Project Vol.03〜」
キッチンのシンクを置く場所は、下地の石膏ボードを耐水性のある耐水石膏ボードとしています。
そのキッチンには、2階からの排水管を通すスペースを利用して、電気の配線を集め、ここに分電盤を設置します。
中古住宅の内装をDIY・セルフリノベーションするために
中古住宅の内装をDIY・セルフリノベーションで仕上げますが、その仕上げは弊社のオフィスとほぼ同じ仕様です。床は弊社で実際に使っている杉の間伐材無垢フローリング。
「杉の間伐材無垢フローリング〜さくら通りのオフィス(外とつながるオフィス) Project Vol.06〜」
建主も私も自然素材に関心がありますし、建主の体にいい料理を食べさせていただくと、人が入るカフェ空間も体に良い自然素材がいいと思っています。そのため、壁の仕上げも弊社で使っている自然塗料です。
「自然塗料(ホタテ健康壁あわせパウダーのシェルペイント)のワークショップ〜さくら通りのオフィス(外とつながるオフィス) Project Vol.04〜」
この自然塗料の特徴については、上記のリンク先にまとめています。自然塗料を塗るには下地の処理が必要です。自然塗料に関わらず、石膏ボードには下地の処理が必要となります。
石膏ボードの下地処理に必要なひび割れ防止のテープや、その上に塗るパテなどはこちらの記事をどうぞ。
「自分のオフィスの間取り〜さくら通りのオフィス(外とつながるオフィス) Project Vol.02〜」
石膏ボードの溝や石膏ボードを留めるビスの穴1つ1つにパテを塗っていくのですが、それだけでは終わらず、そのパテは時間が経つと固まる理、デコボコしてしまうため、やすりで削る必要があります。その道具を建主のお父さんが持っていたのでその道具を使ったのですが、それでもやはり大変です。
自然塗料を塗るワークショップは2日後なので、建主と手分けをしてパテ塗り、パテのやすりがけをしました。
自然塗料を塗る全ての天井と壁の処理をしなければいけません。
廊下もです。
この下地処理をおろそかにすると、仕上げのできに大きく影響するためとっても大切な作業です。
自然塗料の下地として塗るシーラー(ノボクリーン)
パテ処理が終わったら、次はシーラーという塗料を塗ります。シーラーとは吸込み防止のために塗る下地用の塗料です。この吸込み防止処理をせずに仕上げの塗装をしてしまうと仕上げの水分が石膏ボードに吸い取れてしまい、漆喰ではひび割れの原因になりますし、塗装では仕上げの塗料を何度も塗らなければいけません。シーラーは仕上げの塗料に比べると安いので、仕上げの塗料を何度も塗るより経済的ということもあり、シーラー塗装は面倒くさがらず塗ってください。
シーラーの種類を現場で指示したことはなかったのですが、見えなくなるシーラーも比較的体に良いものにしたいと考え、今回は大日本塗料の「ノボクリーン」というシーラーを使いました。
厚生労働省の室内濃度に対する指針値及び日本塗料工業会の健康リスクに対する建築用塗料(エマルション塗料)の目標基準値を達成し、さらにエマルション塗料の常識を変え、塗料配合中にVOC(有機溶剤など)を含有していないのが「ノボクリーンシリーズ」です。
塗装時に従来のエマルション塗料のような特有の臭気がなく、人にやさしい塗料です。アンケート調査でも従来の室内塗料に比べ、臭気は感じないとの評価を得ているそうです。
確かに塗ると嫌な臭いがしませんでした。間に合うかわかりませんが、明日のワークショップまで塗れるところまで塗ることにしました。
弊社の事務所をDIY・セルフリノベーションした時も痛感しましたが、ものづくりは大変です。この大変さがわかると、工務店にむやみな減額を押し付けないようにしようと思います。私も設計料を値引きされると嫌ですからね。
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