ずっと建ち続けてきた納屋
茨城県五霞町で新築住宅の計画が進んでいます。その新築住宅を計画する場所は、建主が生まれる前から代々受け継がれてきた納屋が建っており、2011年の東日本大震災を耐え抜いた大切な納屋です。しかし、だいぶ老朽化が進み、納屋を支えている構造材などが痛む前に解体し、再利用できる古材は活用することにしています。

このプロジェクトが始まる経緯や、建主の思い、またサブタイトルの「田園をのぞむ家」などについては、この最初の記事に綴っているのでそちらを読んでみてください。
「茨城県五霞町で新築住宅のプロジェクトが始まります〜五霞の家1(田園をのぞむ家)Project Vol.01〜」

納屋の入り口

漆喰の壁や塗り壁などは一部剥がれ落ち、板貼りの板はだいぶ老朽化進んでいます。

納屋の屋根裏には藁や昔の道具などが保管されていました。

上部の壁は土壁となっており、スサが入っています。この土壁を再現できればと思っていますが、なかなか難しいかなとも感じています。

納屋の入り口の上にあった縦格子。入り口の屋根の水上側が格子を横切ってしまっているが、この格子も印象的です。

最も印象に残っているのは、小屋束にかかる梁の組み方です。左右の梁をXのように組み、そこに棟木を乗せる組み方をしており、しかも左右の梁とその梁を支える小屋束は木栓で留めていました。
これらの既存納屋から得られるデザインソースをこれから建てる新築住宅にどう組み込むか。又は、古材の存在をどう残すか。おそらく構造材としては活用できないだろうと考えていますが、どこに納屋の痕跡を残すというか引き継ぎたいと考えております。

納屋の隣にはお稲荷さんがあり、このお稲荷さんの周辺のブロックが傷んできているので、この機にお稲荷さんのブロックも直せないかと建主と相談中です。
今回は、母家とは別の離れ住宅としての機能をもつ新築住宅で、当初は小さくてもいいということから始まったのですが、打ち合わせを重ねた結果、一般的な住宅と同じぐらいの規模になりそうです。規模が大きくなると予算を超えてしまうため、これからの予算調整が現在の価格高騰もあり非常に厳しいとことになりそうですが、予算内で納得していただけるように引き続き頑張ります。
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